檄文+董卓+袁紹=反董卓連合の結成(蜀・呉)
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
が駄々をこねるように騒ぎ出した。
「文句なんて受け付けないからね! 私は助けに行く。行くったら行くの!」
「……はぁ。わかりました。朱里にもそう伝えておきます」
「うん! ありがとー、愛紗ちゃん♪」
途端に、にぱぁっと明るい笑みを見せる桃香様。毎度毎度、これは演技なのではないかと思ってしまうんだが……この笑顔を見ていると、疑う気持ちも萎えてくるな。やはり、桃香様はお優しい。
「それでは、失礼します」
「お疲れ様〜♪」
桃香様の間延びした声を最後に部屋を出る。さて、軍師の二人に報告に行くとするかな。
「……しかし、また私がドヤされるのだろうな……」
中間管理職の辛さをひしひしと感じながら、私は朱里達の下へと歩みを進めた。
☆
――――呉――――
「反董卓連合に参加されたし、ねぇ……」
「袁紹の奴もとんでもないことを思いつくものだな」
雪蓮が面倒くさそうに読んでいる檄文を隣で眺めながら、私――――周公瑾は大きく溜息をついた。
相変わらずあの駄目領主は何を考えているのかさっぱりわからんな……雪蓮や雹霞とは大違いだ。もうちょっと私の予想通りに動いてくれてもバチは当たらんだろうに。
しかし、これは逆に好機でもある。この連合に参加して手柄を立てれば、我らはさらに力をつけることが出、軍の規模も大きくなる。そうすればやっと悲願の打倒袁術を果たすことができるかもしれない。
ま、連合への参加は決定事項だな。後で穏にも伝えておこう。
その旨を伝えると、雪蓮は大きく伸びをする。
「あ〜、また戦かぁ〜」
「どうしたんだ、お前らしくもない。戦はお前の楽しみじゃなかったのか?」
「そうなんだけどさぁ……なーんか物足りないというか……」
髪の毛をくるくると弄りながら、雪蓮は再び溜息をつく。珍しいこともあるものだ。三度の飯より戦が好きな雪蓮らしくない。最近はあの馬鹿の影響もあって多少丸くなってきてはいるが、好戦的な性格は治っていないはずだ。
雪蓮は円卓にぐでーと身体を伸ばす。
「みっともないぞ、雪蓮」
「もぉ〜、冥琳のマジメェ〜! 少しくらいのんびりしてもいいでしょぉ!」
「自室で休めばいいだろう。ここは城内だが、人目に付く庭なんだ。王が王らしい行動をしていない場面なんて見せるわけにはいかないだろう?」
「ぶー。いいじゃない別に……私は私の道を行くの! 勝利は私の為にあるの!」
「やめろ、その決め台詞は色々なところから文句を言われそうだ」
ん? なんかいきなり不思議な思考に囚われてしまったな。疲れているのか? 負担を減らすために雪蓮の仕事を増やしておこう。
王らしさなど微塵もない
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ