暁 〜小説投稿サイト〜
絢と僕の留メ具の掛け違い・・そして 結末
4-?

[8]前話 [2]次話
 中に入ってゆくと、絢が教科書を広げて、ノートに何か書いていた。隣に座っても、なんの反応も無い。完全に不機嫌な証拠だ。なんの話もしないまま、30分も経っただろうか、絢が突然、

「考えることがあるから帰る」と言って片づけて、出口に向かった。

 僕は、後を追いかけて、表に出たところで

「待ってよ、絢 話がある」と言って呼び止めた。

 後ろから声をかけて

「最近、年上の男のグループと遊んでいるって聞いたんだけど、大丈夫なんか」

 絢は急に振り返って、僕の胸元を突いてきた。同時に

「モト君こそ、なんなん?いづみチヤンと仲良く話していたやんか、ウチが来る前に待ち合わせしてたん?」
「ウチの話も聞かないし、今まで、ウチの手も握ってくれたことも無いくせに、なんでそんな風に言われやなあかんの」

 と言い放って、駅に向かって走って行った。

 留メ具が外れてしまった。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ