檄文+董卓+袁紹=反董卓連合の結成(魏)
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生活を送っていたんだ。まぁ、桂花のヤツに軽く死ねるレベルの罵倒を浴びせかけられたり、春蘭に殺さりかけたりはしていたが、そんなものは日常茶飯事なので今更特記するほどのことでもない。……なんか慣れてきている自分がとても怖い。その内腕切り落とされても笑って済ませるようになりはしないだろうか。ないよな? さすがに。
そんな平穏な暮らしをしていた俺達の下に、先ほど届いたこの檄文。華琳によると麗羽――――つまり袁紹からの連合軍招待状らしいが……うまく状況が掴めない。なんなんだコレは。
俺が首をひねっているのを見かねたのか、華琳の隣で真剣に檄文を読んでいた桂花が大きく溜息をついた。彼女の特徴である猫耳フードの耳がピョコピョコ動いているのが可愛らしい。自立式か。
「アンタねぇ……この程度のことも把握できないなんて、脳味噌まで精液でいっぱいになっちゃったんじゃないの?」
「どういう意味だコラ。俺はそんなに四六時中盛ってねぇよ」
「馬鹿も休み休み言いなさい。じゃあ、夜になる度にアンタの部屋から聞こえてくる嬌声は一体なんなワケ? まさかアンタの声だとか言わないわよね――――って、想像したら吐き気がしてきたわ。おぇ」
「言いたい放題言った上にトドメまでさすんじゃねぇよ! 無駄に事実なだけに反論しにくいだろうが!」
「……ということは盛っているじゃないの。四六時中」
「うっ……」
う、うわぁ腹立つ。腰に手を当てて勝ち誇った笑みを浮かべている桂花、すっげぇムカツク。なんだこいつ。こんなに怒りを煽る奴だったのか。
「桂花。話が一向に進まないじゃないの。一刀を虐めるのもその辺にしておきなさい」
「は、はっ! 申し訳ありませんでした、華琳様!」
「その反応の違いはどこからくるんだ……」
「身分からでしょ、当然」
当り前じゃない、と自慢の金髪ドリルを弄りながら華琳は苦笑した。うぉ、すげぇサマになってる。やはり覇王になる人間は何をやっても貫禄が出るのか。尊敬するぜ、華琳。
華琳は用意されたお茶を一口飲むと、俺の方を向いた。
「一刀。この戦国乱世で名を知らしめたいのが今の諸侯の現状だっていうのは、前に言ったわよね?」
「あぁ。そこそこ力を持った武将はたくさんいるから、その中で頭角を出すために名声を求めるんだよな?」
「そう、ただ待っているだけじゃ有名にはなれない。自分から行動して、たくさんの功績を立てれば立てるほど、軍の名は大陸中に知れ渡るし、有力な武将も集まるようになる。名声って言うのは、軍の生命線とも言えるわね」
まぁ、言われてみればそうだな。日本だって戦国時代には色んな戦を乗り切った武将が有名になったんだ。織田信長とか、武田信玄とか……名声=力という方程式は、確かに理解できる。
……まさか、今回の手紙ってそういうこ
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