第二章
[8]前話
ディノッツォに優しくしいつも傍にいて彼に何かと教えた、そして。
特にツィヴァがであった、彼女はいつも子狐の傍にいてそのうえで彼に何かと教えた。するとディノッツォもだった。
彼女に懐いた、それで種族は違っても彼女を母親の様に慕う様になった。そこに今度はアメリカから交通事故に遭ってから助かり里親を募集していたので家に来た雌の子狐が来た、夫婦はその娘をエヴァと名付けたが。
ツィヴァは彼女にも優しくしいつも傍にいた、すると彼女もツィヴァに懐いた。
気付けばツィヴァは二匹の子狐の母になっていた、そこに。
レオポルドとダーヴィト、マクダレーネも近寄ってきてだった。家族はいつもツィヴァと共にいる様になった、その彼等を見てだった。
ヴェルナーはアンゼルカに笑顔で話した。
「ツィヴァは皆のお母さんだな」
「ええ、ディノッツォにエヴァだけでなくね」
「コン」
「コンコン」
子狐達はすっかり大きくなっていた、だが今もだった。
ツィヴァの傍にいて離れない、そしてその周りに。
猫もミニ豚達もいる、その彼等を見て話すのだった。
「皆でツィヴァの周りにいて」
「まとまってるな」
「種族が違ってもあれだけ優しくて育てるのよ」
妻はツィヴァを見て言った。
「だったらね」
「それならだな」
「どんな子も懐くわ」
「そういうことだな」
「だから私達もね」
「ああ、そんなツィヴァを大事にしてな」
「レオポルドもダーヴィトもマクダレーネもそうで」
「そうしてディノッツァもエヴァもな」
家族全員をとだ、夫は応えた。
「大切にしていこうな」
「家族だからね」
「これからもな、じゃあ皆ご飯だぞ」
ここで夫は家族全員に声をかけた。
「その後は散歩に行こうな」
「ワン」
「ニャンニャン」
「ブウ」
「ブウブウ」
「コンッ」
「コンコン」
皆彼の言葉に応えた、そうして楽しくご飯を食べて散歩に出た。種族が違っても彼等は皆家族だった。
母を失った子狐と優しい犬 完
2021・5・16
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