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猫のサッカーチーム
第一章

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                猫のサッカーチーム
ニューヨーク州に住んでいるシー=ブライオアはこの時会社から帰ると家の庭で猫の鳴き声を聞いた、それでだった。
 庭に出るとグレーと白の猫がいたので丁度冷蔵庫にあった鶏肉をあげた、この時はそれで終わったのだが。
 日曜日夫と共に教会に行ってそこから家に帰った時にだった。
「ニャア」
「ウニャア」
「ナア」
「ウニャア〜〜」
「ニャンニャン」
「ニャオン」
「えっ、まさか」
 見ればあのグレーと白の猫がいてだ、そして。
 灰色、白、黒の子猫が一匹ずつにだった。グレーと白の子猫が二匹いた。グレーと白の二匹はそれぞれ色の割合が違っていた。
 その猫達を見て夫のブライアンは妻に言った。二人共金髪だが夫の目は青で妻の目は黒だ。そして夫は二メートルはあるが妻はそこまで大きくない。
「どうしたんだ、この子達は」
「この前この子にご飯あげたの」
 妻はその猫を指差して夫に話した。
「そうしたの」
「そうしたらか」
「どうも子供がいたみたいね」
「今度は子供達を連れてか」
「ご飯をお願いしに来たのね」
「だったら」
 それならとだ。夫は妻に言った。
「もうこの子達を全員」
「うちに入れて?」
「家族にしないか。マリーにもいいだろう」
 二人の娘にもというのだ。
「家族が増えて」
「それじゃあなのね」
「六匹共病院に連れて行って」
 そしてというのだ。
「奇麗にしてから」
「うちに入れるのね」
「それでどうかな」
「それじゃあね」
 妻は夫の言葉に頷いた、そうして実際にだった。
 六匹の猫達を保護した、そのうえで家族にしたが。
 暫くして夫婦は隣人の動物保護のボランティアをしているアリアナ=ゾロ黒髪で黒い目で少し浅黒い肌で小柄な彼女にこう頼まれた。
「手伝って欲しいのだけれど」
「どうしたの?」
「実は子猫達を保護したけれど。四匹ね」
 こう言ってだった。
 アリアナはシーにまずは四匹の子猫達を紹介した。
「この子達は保護したけれど」
「ああ、わかったわ」
 シーは子猫達を見つつアリアナに応えた、見れば。
 子猫達はそれぞれ城、薄いグレー、雉、黒だった。どの子も元気に動いている。その猫達を見つつ応えたのだ。
「お母さんがね」
「まだ保護されていないの」
「逃げたのね」
「お庭にいて子猫達はこうして保護出来たけれど」
 それでもというのだ。
「お母さんだけはね、大きくてどっしりしたトラ猫よ」
 外見の話もした。
「その娘だけはね」
「じゃあケース用意して」
「保護することね」
「そういうことなら協力させてもらうわ」
 シーはアリアナに笑顔で応えた。
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