暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第80話:嘗ての師弟
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教授から現在の状況を手短に聞かされた。
『アジトが特定されました』
「「えっ!?」」
2人が目を見開く中、ナスターシャ教授は連絡を続ける。
『襲撃者は退けましたが、場所を知られた以上長居は出来ません。私達も移動しますので、こちらの指示するポイントで落ち合いましょう。ソーサラーを向かわせます』
「そんなッ!? あと少しでペンダントが手に入るかもしれないのデスよッ!?」
『緊急事態です。命令に従いなさい』
そう言ってナスターシャ教授は一方的に通信を切った。反論は聞かんと言う意思表示だろう。それと同時に、切羽詰まっている事が語調からも伝わってきた。
悔しいが仕方ない。歯噛みする切歌の手を、調が引いてステージから足早に下りて行った。
「さあッ! 採点結果が出た模様です……あれ?」
その間に採点結果が出て、司会が発表しようと振り返るが、その時には既に2人はステージに背を向けていた。
「お、おいッ! ケツを巻くんのかッ!?」
まるで逃げるようにステージから去る2人に、クリスが半ば挑発染みた言葉を投げかけるが、調は意にも介さず去って行く。
「調ッ!?」
「ソーサラーさんが居るならきっと大丈夫。でもマリアとセレナが心配ッ!」
色々と物申したい所ではあるが、切歌も特にセレナの事は心配だった。何しろ彼女はベッドの上から動けないのだから、何かあっては事である。
それを黙って見逃がす颯人達ではない。
「よし、何があったかは知らねえがこいつはチャンスだ。追うぞ」
「あぁ」
颯人達はステージから立ち去った切歌と調を追うべく、足早に客席を立ち劇場を後にするのだった。
***
時は少し遡り――――――
ワイズマンの罠に嵌りエアキャリアから強制的にジェネシスの居城へと転移させられたウィズ。
警戒する彼の前に姿を現したジェネシスの首魁ワイズマンは、有無を言わさずウィズに襲い掛かった。
「フンッ!」
両手から出した赤い光刃を振り下ろすワイズマンに対し、ウィズは極力正面から打ち合う事はせず回避と防御に徹していた。縦横無尽に振り回される赤く輝く刃を、ウィズは紙一重で回避し、ハーメルケインで受け流し、どう足掻いても回避できそうにないものは受け止めていく。
しかしワイズマンの攻撃は苛烈だった。まるで嵐の様な攻撃に、ウィズは防戦一方で反撃どころか逃げる事すら儘ならない。
「ふふっ、どうした? お前の力はこの程度か?」
「くっ!?」
「あの頃から全く変わらないな。寧ろ弱くなったんじゃないか?」
戦いながらワイズマンはウィズを挑発する。他の相手であれば意にも介さないだろう言葉だったが、ワイズマンのものだけは話
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