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元の飼い主と今の飼い主
第二章
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った。
「その名前だ」
「ワン」
「そしてお前はチャクラ」
 最後は耳が特に大きな子犬だった。
「それでいいな、お前等は今からわし等の家族だからな」
「ワン」
「そういうことでこれから宜しくな」
「じゃあ今から首輪買って来るわね」
 妻も言った、そうしてだった。 
 一匹の犬が去った一家は今度は四匹の犬達を迎えた、バンコクであった人間と犬との間の話である。


元の飼い主と今の飼い主   完


                2021・5・16
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