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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ肆
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不可能だ。

「…”アレ”を使うか。」
「…アレ?」

このままでは埒が明かないと察した大和が、ふと呟く。
てかなんだこいつ…まだ奥の手隠し持ってんの?

「誠、刑部姫。」
「なんだよ。時間稼ぎか?」

葛城恋の時のように切り札を発動するための時間稼ぎを頼まれるのだろうか。
そう思ったが、大和は首を横に振った。

「違う。ここは俺と武蔵に任せ、お前達は先に言って旧神柱の親玉を叩け。」
「…は?」

こいつは何を言ってるんだ。
ただでさえ不利なのに、これ以上人数を減らしたらどうなるのかは俺でも分かるし、こいつも理解しているはずだ。
それとも

「策があるのか?」
「ああ…あるともさ。」

2人になっても倒しきれる”策”がある。
やはりというかなんというか、確かに大和はそうだと頷いた。

「旧神柱の事も斬ってだいぶ分かってきた。俺の倒せない相手じゃない。あれは人間でも充分に撃破可能だ。」

それはお前に限る話だろ。

「大丈夫。なんだったら私達の心配するより早く倒すこと考えて頂戴。」
「でも武蔵ちゃんは…!」
「大丈夫って言ってるでしょ。私も大和くんもそう簡単には死にません。」

そういい、二人は戦う意志とは反して武器を鞘に収めた。

「それに、”援軍”もきてくれたみたいですし。」
「えっ…。」

その時、
旧神柱の一柱目掛け高速で何かが落下した。

「今度はなんだよ!!」

舞い上がる土煙。
旧神柱は爆散し、そこから出てきたのは

「ペガサス、あなたが重くて仕方がなかったみたいね。」
「そ、それは本当に申し訳ないと思っています…。」
「まぁペガサスがどう思ってるのかなんて私には分からないのだけれど…。」

見知った影。なんか聞いたことのあるような棘のある一方的なやりとり。
間違いない。やってきたのは

「陸じゃん!種火の島の!」
「…!」

ぜえぜえと肩で息をしていた陸が顔を上げ、俺に手を挙げて会釈した。

「この人に頼まれて助けに来た。俺なんかが来ても頼りないかもしれないけど。」
「この人…?」

陸の隣には確かに誰かがいた。
あ、知らない。誰こいつ。

「陸だけじゃなく零も来てくれたのか…!」

そしたら大和が顔見知りの様子。

「知り合い?」
「ああ、天王寺 零だ。彼とは以前共闘したことがあってな。」


「代表との戦いはテレビで見てた。それにこうして全国各地で魔神柱もどきが暴れ回ってる中、きっと大和も大暴れしているんじゃないかと思ってた。」
「…大体、当たってる。」
「データの解析でもう分かってる。コイツを倒して、この先にいる親玉を叩きに行くんだろ。」

とまぁ、俺達が葛城財団に殴り込みをかけ、熾烈
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