暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
3.5章
新サーヴァント登場
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腕の長さもある銃を投げ捨て、左手に持った剣でハルトに襲い掛かる。

『コネクト プリーズ』

 すでに目の前の彼女の剣へ、コネクトの魔法陣から抜き取ったウィザーソードガンで応戦する。
 だが、彼女の剣。可奈美のものを普段から受けているハルトからすれば、技量は劣る。だが、それはハルトの動きを先読みし、常に上回るような動きでハルトの肉体を割いていく。

「なんで……!?」
「読めてるのよ。あなたの考えが」
「読めてる……?」
『サンダー プリーズ』

 剣だけではいずれじり貧になる。そう判断したハルトは、彼女との間に雷を発生させた。ビリビリと音をたてて唸る雷鳴には、さすがの金髪の女性もバックステップをせざるをえなかった。
 距離を稼げた。

『ドライバーオン プリーズ』

このうちにハルトは、銀のベルトを操作する。

『シャバドゥビダッチヘンシーン シャバドゥビダッチヘンシーン』
「変身!」
『フレイム プリーズ』

 ようやく隙ができた。
 左手にルビーの指輪を嵌めて、ベルトにかざす。赤い光とともに、ハルトの左側に、炎の魔法陣が出現した。

『ヒー ヒー ヒーヒーヒー』

 それがハルトの体を通り抜けていく。
 ルビーの宝石を全身に宿した魔法使い、ウィザード。

「まあ、俺がライダーのマスターであることは合ってるけど。君が何者かは教えてくれたほうがフェアなんじゃない?」
「試合のつもり? 情報も大切な武器よ。みすみす開示するわけないでしょ」

 彼女はそのまま剣を下ろし、右手の銃口を向ける。

「そりゃごもっとも。っ!」

 ウィザードが大きく飛び退くと同時に、青い光線が発射される。
 それは、ムー大陸の遺跡を削り、ウィザードの目と鼻の先を通過した。

「逃がさない!」

 彼女はウィザードへの発砲を続ける。

「遠距離じゃかなわないかな」

 ウィザードはソードガンを剣の状態にして、敵へ斬りかかる。だが彼女は、左手の剣で応戦する。

「当たらない……!? 俺の方が速いのに……!?」

 キリキリとウィザーソードガンを回転させながら斬り込む。これまでの彼女の技量を見れば、防げるはずもないのに、彼女はウィザードの剣の、彼女へ命中する一瞬だけ。それだけはじき返している。

「分が悪い……何なんだよ……今は戦ってる場合じゃないのに……」
「待ちなさい!」

 彼女の声を無視して、ハルトは遺跡の通路へ逃げ込む。青い光線が通路を数回撫でるが、ウィザードには届かない。

「携帯も使えないし、他の皆にはどうやって合流したものかな……?」

 ウィザードはそのまま離れようとする。その時。

「逃がさないって、言ったわよね?」

 青い光が、壁を貫き、
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