天使とラブソングを……?「エンディング」(第16幕)
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悪かったね長居させちゃって。一応あれでもアイツら王族だから……(笑)」
「いえ、お気になさらないで下さい社長。王家の方々を接待するのは当然だと思っておりますから……」
外に出ていきなりの労いに、慌てて返答する。因みに私(ピエッサも)はプーサンの事を社長と呼んでいる。
「そうだね……早く帰りたい本当の理由は、あの娘だもんね(笑)」
そう言って教会の方を指さす陛下。
そこには村の若い男と会話している彼女が居た。
如何やらこちらに帰ってくる途中、村の者に呼び止められたみたいだ。
呼び止められたのは彼女だけの様だが、気を遣ってフレイちゃんも一緒に話を聞いてあげてる。良い娘や〜。
村の者の話を聞いてる彼女と違い、手持ち無沙汰なフレイちゃんは私達に気が付き、軽く会釈をしてくれた。彼女に気付かれない様に。
陛下も彼女に気付かれない様に、無言だが優しい笑顔で手を振って帰る事を告げて、私達を巻き込み魔法を唱えた。
あの女に会わずに済んで本当に良かった。
アイリーンSIDE END
(グランバニア城)
ピエッサSIDE
サンタローズ村でのミサも終わり、私達は陛下の魔法でグランバニアへと帰って来た。
魔法で到着したのは陛下の執務室へ繋がるテラス。
何時もアイリーンから聞いてた話では、練習が終わると自宅かバイト先前まで送っていただいてたそうなので、少し驚いた。
でも考えてみれば当然だ。
今回は私が居る。
アイリーンよりの場所に送り届けたら私が手間だろうと陛下はお考えになったのだろうし、私よりでもアイリーンに気を遣ったのだろうから、二人にとって公平なグランバニア城になったのだろう。
「それでは社長……では無く陛下。私達は早々に失礼させて頂きます」
私と同じ考えに至ったのか、アイリーンが挨拶をすると……
「まあまあ待ちたまえ。君たちに渡したい物があるので、娯楽室までご同伴願おう」
と、私達を娯楽室へと誘った。
(グランバニア城・娯楽室)
娯楽室へ着くと陛下はテーブルに2通用意してあった封筒のうち1つを手に取り、まずは私に手渡して下さった。
早速中身を見てみると、予想してた事だがそこには楽譜が……
タイトルを見ると『少女時代』と書かれている。
そしてピアノに向かわれた陛下は、徐に私に渡した楽譜の曲を弾き語る。
その曲はまさにタイトル通り……甘く切ない少女時代を唄った歌だ。
「あ、あの……この曲は……?」
「あげる。今日手伝ってくれた報酬」
そう言ってニッコリ微笑む陛下……隣では羨ましそう
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