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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦(4)〜構成邦軍は集う〜
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 ヴァーンシャッフェ個人は出生こそ帝国であるが自分の記憶はアルレスハイムからであった。

「彼らは革命の伝統――労兵レーテの精神を受け継いでいる左派勢力が主流の部隊だ、そうした揶揄はやめておくことだ。それと俺はマンフレート主義者ではない」
  そして彼個人はルドルフ主義でもマンフレート主義者でも革命共和主義者でもない――強いていえば国民共和党支持の同盟主義支持者、つまりは保守的なノンポリであった。

「改めまして司令官閣下、及びこの基地で肩を並べる戦友達にご挨拶申し上げる
ムサンダム憲政共和国より山岳騎兵第14連隊”ハミディイェ”が連隊長ユースフ・ターイー、この戦が終わるまで諸君の幸運と平穏を祈らせていただこう」

「ムサンダムか、これはまた」
「山岳騎兵、初耳ですな」

「ゲリラ戦闘が得意だ、あの閣下ならお得意だろう」
 視線の先に居るのはフォルベック少将だ。
「なるほど」
 ”転進保証人”の異名を持つ彼のことはシェーンコップも知っている。

「エオメル・ロヒアリム大佐であります、パランティア連合国ケレブラント氏族連合より第三航宙騎兵隊!皆様の空の安心を提供できるよう尽力させていただきます」
 どこか貴族めいた振舞いの男であった。スパルタニアン乗りだと一目でわかる。
「あぁ、避難船の護衛をやっている連中ですか」
「”海賊”――私掠隊とやりあうこともある」

「ガストール・クレーベル少佐です、アスターテ海兵軍より独立コマンド大隊”ヴォルティジュール”を預かっております」

「海兵?」「彼らの主力はコロニー船の防衛だ」
「それでは今回は予備でしょうかな」
「大規模コロニー艦における接弦戦闘‥‥ゼッフル粒子下での戦闘研究を熱心に行っている、情勢次第では――今回は何もないことを祈るがね」
 同感ですな、とシェーンコップも頷いた。毒を吐くことはあっても

「エル・ファシルより独立捜索装甲第十一大隊”剣牙虎”、大隊長を拝命しておりますアレクシス・ニュースロット=ビョークルンド中佐です。何卒よろしくお願い申し上げます。」

「エル・ファシルまで派兵するとは――」
「本土を陥落してまだ10年もたっておらんでしょうに」
「それだけに、ということもある。【交戦星域】は特殊な結びつきを各構成邦が持っている、貴様の常識で下らん政治風刺モドキはやらんことだな――ビョークルンド?」

「どうしました」



「‥‥失礼、ニュースロット中佐」
 セレブレッゼ中将が咳払いをした。
「はい、閣下」
「君の御親戚にあぁ〜‥‥」
 ニュースロット=ビョークルンド中佐は微笑を浮かべた。
「ベルティ・ビョークルンド内務長官は私の義理の親であります。
ですがこの派兵には関係ありません、ブラスターにも戦斧も
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