Turn:42 ヤイバVSルカ
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5th damage
【グラヴィティコラプス・ドラゴン】
6th damage
【シュバルツシルト・ドラゴン】
6枚目のダメージが置かれルカはうなだれた
呆然とその場で立ち尽くしていたルカはうわごとのように何かつぶやいていた
ギアースがシャットダウンされユニットたちの映像が消えていく
そんな中ファイトを見ていた観客の一人が立ち上がり拍手を鳴らす
続くようにほかの観客たちもヤイバたちに拍手を送っていた
中には検討したルカをねぎらう声もあった
「ルカ」
そんな中でも呆然としていたルカだがヤイバのかけた声に気づき顔を上げると自分の方へ手を伸ばす彼の姿
「またやろうぜ、ヴァンガードファイト」
彼のその言葉に戸惑いながら手を取るルカ
「私は………」
「ほら、聞こえねえのか?こんなにたくさんの人たちが、お前を認めてくれてるんだ………ひとりぼっちなんかじゃないさ、俺も、あいつらも」
ヤイバが示す方向には観客たちと同じように拍手するとの姿
「それに、ほら、こいつらだっているだろう、一人じゃなかったんだよ、最初から」
コンソールから出てきたルカのデッキを差し出すヤイバ
それを受けとりながら涙を流すルカ
「お兄ちゃん………私」
彼に抱き着いてそのまま泣き続けるルカの頭を優しくなでるヤイバ
感極まって泣いていたのはルカだけではなかった
「ルカ………ヤイバぁ」
「ああ、宮導君、はい、ハンカチ」
「ありがとうございます………ずずーっ」
マモルから受け取ったハンカチで顔を覆うチカゲだった
そしてオープニングイベントから1週間
カードキャピタルにやってきたヤイバたち
「こんちはー」
「あ!お兄ちゃん!」
先に店に来ていたルカが真っ先にヤイバに駆け寄りその手を取った
「ね!ファイトしよう!ファイト!」
「っと、わかったから引っ張るなって」
ヤイバを連れ一目散にファイトスペースへと向かうルカ
仲のいいそんな二人の様子を見て頬を膨らませながら震えるヒトミ
「兄妹だぞあいつらは、そんなことで妬いてどうする」
そんなヒトミの様子に頭を抱えたシュンだったが
「待ってたぜ暁シュン、さあファイトだ、今度は俺が勝つからな」
「ふぅ、いいだろう」
「えっと、私たちもやりますか?」
ケンタがシュンに勢いよく挑むと後ろからヒカルも控えめに声をかける
そんな賑やかな店内を入口から見ている男性がいた
「声をかけなくていいんですか?ヤイバに会いに来たんでしょ?………アイチさん」
男性………先導アイチに声をかけるチカゲだったが
「楽しそうだから邪魔したくないよ………」
「そうさせてくれたのはアイチさんですよ、カード、ありがとうございますね」
あのスペシャルマッチの前日、ドラゴンエンパイア支部を訪れたアイチは
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