暁 〜小説投稿サイト〜
崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ弐
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
さん。」
「…。」
「手を取って。共に行きましょう。」

と、アビゲイルが二人に手を伸ばした。

「マイ。」
「大丈夫。覚悟は出来てるよ。」
「そうかい。」

北斎と舞は一度顔を見合せ、何かを決心して頷くと迷うことなくアビゲイルを手に取った。
その瞬間、眩い光に包まれる二人。
彼女らフォーリナーと同じように第三再臨の姿へと変わる北斎。
それと、

「お、お前…なんだそれェ!!」

なんか舞の姿もやべー事になった。

「そういや言ってなかったな。この助平、俺達と同じふぉおりなぁって奴なんだよ。」
「へ?」

第三再臨となり体の主導権が北斎自身となった彼女(?)が、事情を説明してくれた。
てかなに?フォーリナーって新しいの実装されてたの?
俺知らないんだけど。

「そ。僕、フォーリナーなんだ。」
「いやサラッと言うな。説明してくれよ。」

真っ白な肌。足まで長く伸びた黒髪。
腰からは蝶のような綺麗な模様をした羽根が伸びている。

「なりたくないって考えたけど、ここまで来たらもうなるしかない。あいつがここまでするのなら、僕だって本気を出すよ。」

腕は黄色い布で何重にも縛られているが、それを補うように至る所に縛ってある黄色の布が伸び、手の役割を果たしている。
顔半分を覆っている仮面、そして右目は黄色く光っている。
じっと見てるとマジでおかしくなりそうだ。

「…知ってた?」
「いやあたしも初耳だって。」

この中では舞と仲の良い葵に聞いてはみるが、どうやら彼女も知らなかったもよう。
なんだよフォーリナーって。

「許さぬ…紛い物風情が…!我こそ王の一つにして這いよる混沌より力授かりし純粋なるフォーリナー!!」

と、ここでようやく火を消し終わったチクタクマンと名乗る旧神柱がゆっくりと起き上がる。

「紛い物?それはあなたの方でしょう?」

ギザギザの歯を覗かせながら、アビゲイルはにんまりと笑い

「あなたには微塵も興味はありません。ですが邪魔なのでこの世に塵も残さず焼き払いましょう。」

青い炎を周囲にごうごうとゆらめかせながら楊貴妃は妖しく微笑み、

「今のゴッホは…お兄様の妹。お兄様の敵は…ゴッホの敵。じゃあ殺していいんですよね?いいんですよねぇ!?ふふ、えへへへへへ!!!!」

ゴッホのは見てるこっちがどうにかなりそうな情緒不安定そうな笑みを浮かべ、

「じゃあやろうか助平。こいつにゃ俺もアゴもそりゃあ鬱憤が溜まってっからなァ!」
「うん…何度でも復活するみたいだし。何度でも殺せるよ。なんか興奮してきた。」

とまぁ、フォーリナー達は全員ロクでもねー笑みを浮かべながら自称チクタクマンを名乗る旧神柱を見上げた。

『愚かな…同じフォ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ