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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ弐
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「やっぱそうだよな!!」

ゲームのイベントよろしく、まずラスボスを倒すには周りのヤツから片付けていかなきゃならないってことだ。
そして今、俺達が向かっているのが最初の一本目だ。

「いた…!」

見ただけで分かる。
とてつもない禍々しさ、ビリビリと肌で感じる邪悪な魔力。
間違いない。こいつが結界の一角を担ってるやつだ。

『我は…化身。』
「は?」

旧神柱はこちらの気配に気付くと、ゆっくりと顔を向けた。
顔がたくさんあるのは普通のやつと変わらないが、この旧神柱は至る所に歯車がついている。

『我は…化身の一つ…王たるものの忠実なる下僕…世界を破滅へ導く機械仕掛けの男…チクタクマンである。』
「チ…チクタクマン?」

今までの旧神柱とは違う口調。
間の抜けた名前だが、明らかにこいつは違う。
こいつは…ヤバい。

『滅びるがよい人類。そして英霊は全て王へと捧げられる。消えよ人類。それもまた機械仕掛けのからくりなのだ!!』

閉じていた目がカッと開かれる。
目が光り、それと同時に起こったすさまじい爆発は簡単に俺達を飲み込んだ。

「なんだよ今の!?」
「さぁな…魔力量も強さも桁違いという事は確かだ。」

触手をくねらせ、チクタクマンと名乗った旧神柱は悠然と立っている。
さぁどうやって倒してやろうかなと思った、その時だ。

「…!!」

チクタクマンが、燃えた。

「あ、あぁぁ"!!!あづっ!!あづいいいいい!!!!なんだこれは!!なんだこの炎は!!」

青い炎に包まれ、チクタクマンはのたうつ。
触手をがむしゃらに振り回し、なんとか熱さから逃れようとするが火はなかなか消えてくれない。

「この炎!!貴様だな!?生ける炎!!どこにいる!!この炎こそあやつしかいない!!出てこい生ける炎!!!」
「やはり…あれを素体に使っているだけあって、天子様の火は特に効くようですね。」

ふわり、と俺達の前に3人の少女が着地する。
いや待て、こいつら見たことあるぞ!?

「あれは…!」
「舞のご友人の方々じゃねーか!!」

と、以前舞のイカれた結婚式に来ていたアビゲイル、楊貴妃、ゴッホ…とフォーリナーにそっくりな三人組であった。

「こんにちは皆さん。」
「アビー!ユゥユゥとゴッホも!」

ご友人に駆け寄る舞と北斎。
そっくりさん達は…いやもういいわ。これ絶対本物だろ。

「なんだい急に、勢揃いじゃないか。」
「世界がこのようになっておられるとのことで、北斎様と舞様をお助けするべく楊貴妃、こうして参りました。」
「お兄様の危機ですから…ゴッホも来ちゃいました…えへへ。」

楊貴妃もゴッホももう第三再臨だし。これ確定だわ。

「さぁ、舞さん、お栄
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