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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ弐
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し。引くに引けないだろ…!」

拳を握る陸。
そして腰には、あの時暮馬からもらったマスタードライバーが巻かれていた。
魔力の流れをサポートする為のものだが、今の彼にとってはそれ以上の意味が込められている。

「いくぞ魔神柱!何度でも復活するなら何度でもへし折ってやる!!」

踏み込み、また一撃をくらわせてやろう。
そう思った時だった。

「?」

カカカッ、という何かが連続して突き刺さった音。
見上げれば旧神柱に、細い矢のようなものが三本刺さっている。

「あ、なんだ?」

何処かからアーチャークラスの援護だろうか?
そう思ったがどうやら威力は期待できないみたいだ。
多分旧神柱も蚊に刺されたくらいのものとしか感じていないだろう。
だがしかし。

「この気配…。」
「どうしましたステンノ様!?」

ステンノが辺りを見回す。
何事かと思い振り向く陸だが、当然辺りには何も無い。

「そう、そこにいるのね。」
「?」
「上よ。マスター。」

気配の主は空にいた。

「Set…指定(include)

白馬のペガサスに乗り、サーヴァントと共に矢を放った主がそこにいる。
既に矢を番い、次に放つ瞬間だった。

この星の縮図を(magnet)

呪文めいたものを唱え、矢は放たれる。
矢は真っ直ぐには飛ばず、不思議な軌道を描いて旧神柱めがけ飛んでいく。
そして、

「…!!」
「まぁ、とんだ離れ業。」

弓道の継ぎ矢のように、
既に刺さった矢、その矢筈の部分に今放ったものが刺さったのだ。
刺さっていた矢はそれに押されるようにして、さらに深く刺さる。
旧神柱の内部に深くめり込ませる。
それが、真の狙いだった。

「Andset、指定(include)それは岩すら砕く!(Rock)

砕ける旧神柱。
ボロボロになった身体からは赤く光るものが覗き、空からやってきた男とサーヴァントは容赦なく追い打ちをかける。

「あれがコアだ、メドゥーサ。」
「了解しました。」

メドゥーサと呼ばれたサーヴァントがマスターからの指示を受け、手綱を握りしめ、叫んだ。

「早急に消えてもらいましょう…『騎英の手綱(ベルレフォーン)』!!!」

ペガサスが翼をはためかせ、そのまま旧神柱に突っ込んでいく。
再生しつつある身体を突き抜け、コアと呼んだ赤い球体を貫くと、旧神柱は悲鳴をあげて消えていった。

「…。」

呆気に取られる陸。
その目の前に、彼は降りてきた。

「種火の島の白島 陸…だな?」
「あ、はい…そうですけど…。」

陸の目の前に降りてきた男。
どことなく冷たい印象は受けるが、特に悪そうな印象もなかった。
その前に
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