第一章
[1/2]
[1]次 最後 [2]次話
女スラッガーの趣味
島津奈央は世界屈指の企業グループである八条グループが日本で運営しているプロ野球リーグの女性のプロリーグの八条重工レンジャーズの選手である。
高校を卒業して入団して二年目から頭角を現し。
五年目の今ではチームの四番になっていた、四番サードとして攻守に活躍し強打と堅守そして強肩の船首として知られている。
小柄だが明るく大きな目と細い眉そして肩の長さで切っている黒髪と大きな胸というルックスであり選手としての活躍だけでなくそちらでも人気がある。そしてその趣味は。
「古典をですか」
「はい、日本の古典をです」
奈央はインタヴュー、雑誌のそれの時に笑顔で話した。
「読むことが趣味で」
「カラオケとドラマ鑑賞とですか」
「そうなんです」
「古典ですか」
「古典は素敵ですから」
だからだというのだ。
「よくです」
「読まれていますか」
「竹取物語に伊勢物語に」
具体的な作品も挙げていった。
「和歌も読みますし特に源氏物語が」
「源氏物語ですか」
「大好きです」
そうだと答えた。
「もう最高ですね」
「源氏物語とは高尚ですね」
インタヴューをする記者は奈央に驚いて言った。
「それはまた」
「そうですか?」
「はい、もう日本文学の一つの最高峰ですよ」
そこまでの作品だからというのだ。
「ですから」
「いえ、そうした気持ちではです」
奈央は記者に答えた。
「特にです」
「読まれていないですか」
「あくまで趣味として」
その観点からというのだ。
「読んでいます」
「そうなのですか」
「面白いですから」
そうした作品だからだというのだ。
「いつもです」
「読まれていますか」
「はい」
そうだと答えた。
「私としては」
「そうですか」
「ですから」
「趣味なのですね」
「そうです、古典を読むことは」
「それで竹取物語も源氏物語も」
「読みます」
こう答えて実際にだった。
奈央は日本の古典を好んで読んだ、原文のものも読むが現代語訳もだった。それで今はどうしているかというと。
試合が終わった後奈央はお風呂に入って身体の疲れを癒し汗も落としてだった。球場の近くの居酒屋に入り。
飲むつつ飲んでいたがここでだった。
チームメイトで先輩でありチームのストッパーを務めている安達明星、背は一五三程で奈央より三センチ程高くきらきらした大きめの目と白い肌と少しふっくらとした感じの頬に黒のロングヘアとピンクの唇と大きめの胸の彼女が店に来て奈央を見付けて声をかけてきた。
「何飲んでるの?」
「はい、ビールです」
見れば奈央の前にはジョッキがあった、カウンターで飲んでいる。傍には冷奴がある。
「軽く
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ