第一章
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んなこと出来るんだ」
太一は薫子に即座に反論した。
「俺今お前と手をつないで歩いてるだろ」
「ええ、この通り」
見れば薫子の左手と太一の右手はそれぞれ五本の指を絡め合っている、そうして一緒に歩いているのだ。
「そうしてますわ」
「俺左手に鞄持ってるだろ」
「肩から下げてますわ」
高校指定の通学鞄である。
「わたくしは右手で」
「それでどっちの袖を引っ張られたんだよ」
「右の」
「物理的にないだろ」
絶対に、そうした言葉だった。
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