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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:18 野望
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「ククク…ハハハハハ…ハァーッハッハッハッハッハッハッ…!」
不意にリディプスは声を上げて笑い始めた。
「何がおかしいの!?」
鋭くリディプスを睨み据えるルインに対してリディプスは嘲笑を浮かべながら口を開いた。
「スパイダーか!」
突然、リディプスの体から青白い光が溢れ出し、ルインは見慣れた光に目を見開いた。
「この光…それに…!?」
「スパイダーというのは、俺のことかいお嬢さん?」
スパイダーとなったリディプスは気障な口調でルナに言った。
悪戯っぽい笑顔も何もかも同じであった。
「そ、そんな…ま、まさか…」
「その通り、正真正銘の“俺"さ!」
カードスリットからカードボムを1枚抜き取り、ルインに向けて投擲した。
「きゃあっ!?」
まともに喰らってしまったルインは勢いよく吹き飛ばされるが、ゼロが受け止めてくれた。
言葉を失い、その場に立ち尽くすエックス達の目の前で、スパイダーは再びリディプスの姿に変化した。
「全く、お前達の友情ごっこに付き合うのは反吐が出そうだったが…。我が目的のため、超フォースメタルのためだ!」
「その能力は僕達と同じ…!」
アクセルが動揺しながら言うとリディプスは嘲笑を浮かべる。
「お前ら間抜けには分からんと思うが、このコピー能力を超フォースメタルで強化すると、私は最高の存在に…。何者も達し得ない頂点に昇ることが出来るのだ!」
その言葉を聞いたエックス達の間に戦慄が走った。
超フォースメタルと新世代型レプリロイドのコピー能力。
現在の脅威と100年前の脅威が1つになろうとしている。
しかし、ゼロはすぐさま冷静さを取り戻してリディプスを睨み据えた。
「リディプス…スパイダーは…オリジナルのスパイダーはどうした?返答次第では許さんぞ…」
「スパイダーか…奴には随分と助けられたな。かつて私はギガンティスのラグラノ研究所にいたことがあってな。そこで用心棒として雇われていた奴はラグラノ研究所で行われていたフォースメタルの研究とコピーチップの再開発の記録が入ったマスターチップを奴の仲間と共に盗んで逃げたのだが…」
リディプスの嘲笑が深くなる。
その嘲笑はオリジナルのスパイダーに向けられているのだろう、それに気付いたゼロの表情はより険しくなる。
「……………」
「スパイダーは自分を庇って損傷した仲間を庇いながら私と戦い、死んだよ。アッサリとな、足手まといの仲間を見捨てて逃げれば生き延びられたものを、救いようのない馬鹿とは正に奴のことを言うのだろうな。ハァーッハッハッハッハッハッハッ…」
「貴様…っ!」
恐らく損傷した仲間と言うのはエールのことだろう。
仲間を思い
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