暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:18 野望
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先程は防がれてしまったが、吹き飛んでいる状態では防ぎようがないと判断したエックスは再びショットを放ってリディプスに直撃させる。

「まだまだ!!」

ショットを喰らってダメージを受けているリディプスにルインも続くようにショットの連射を喰らわせる。

「これしきのことで!」

しかしリディプスも流石と言える。

ショットの連射の波状攻撃を受けているにも関わらず、動きが全く衰えていない。

「変身、エンシェンタス!阿修羅ナックル!!」

しかしアクセルもエンシェンタスに変身して誘導エネルギー弾を6発、リディプスに喰らわせた。

「己…新世代型のプロトタイプが…」

「プロトタイプで結構!大体あんた1人で僕達に敵うと思ってるのかな?」

レッドホイールはマッシモ達が相手をしているために実質5対1だ。

確かにリディプスの実力は凄まじいが、イプシロンやスカーフェイスと比べれば見劣りするくらいの敵だ。

「くっ…ならば…」

突如リディプスの姿が消え、突然のことに目を見開くがアクセルは原因に気付く。

「光学迷彩だ!気をつけて!!」

「みんな伏せろぉっ!!ベルセルクチャージ!!」

マッシモ達もレッドホイールの相手を続けていたが、無尽蔵に現れるレッドホイールと姿を消したリディプスに危機感を抱いたマッシモが自身の必殺技で薙ぎ払うように放って吹き飛ばす。

「ぬおおおおっ!!」

「そこだっ!!」

リディプスの声が聞こえた方角にエックスがチャージショットを放った。

マッシモとエックスの必殺の一撃をまともに受けたリディプスは光学迷彩を解除し、そのまま膝をついた。

「……あれを受けて生きてるなんて……流石は極東司令部の司令官…でも、あのダメージなら……」

「もう戦えないだろう」

リディプスは膝をつき、体中から火花を散らしていた。

ルインの言う通り、生きてるだけでも凄いが、そのボロボロの姿はゼロから見てもほぼ戦闘不能に思えた。

「こんなにも嬉しくない勝利は初めてだよ。私達は何のために戦ってきたの…」

やり切れない怒りを抱えながらリディプスに近寄り、セイバーを向けるルイン。

「先程も言ったが、全て私のためさ、イレギュラーハンターとレジスタンスの諸君。新しい…神のため…!」

痛みに喘ぎながらも嘲笑を浮かべるリディプスにセイバーを握る手に力が入る。

「こんな…こんな人のために…スパイダーやセントラルタワーにいた市民のみんなは…!」

神になるなどというふざけた野望のために、ギガンティスのレプリロイド達を裏切ったイレギュラー。

しかし、リディプスを処分しても失った仲間やセントラルタワーにいた市民が戻ってくるわけではない。


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