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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
Fはやっぱり大団円で/王の野望は終わらない
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てた!!勉強だって誰よりも何倍も頑張った!!!だったら俺様が何しようがいいだろ!?あぁ!?」

え…何こいつ…怖。
聞いてもねーのに昔話も始めやがったぞ…。

「もういちどやり直して!!ここで王になれるって神父に言われたんだ!!!なのにてめぇらはァ!!」
「うるさいんだよ!!!」

ギャーギャー喚く恋の後頭部に、怒りを募らせた葵の蹴りがヒットする。
思いっきり蹴られた転がっていく恋。
ぎゃああああとまたうるさく騒ぎのたうつのでなんだと思ったら、どうやら床に落ちたガラスの破片で切ったらしい。
顔にはいくつもの小さな傷がついていた。
しかし、

「…?」
「まーちゃん?」

変だ。
顔の傷が…一瞬で治ったぞ

「てめぇら全員ガイジだ!!!クソガイジの低学歴のウンコ野郎だ!!」
「それしか言えねーのかよ。エリート様のくせに悪口の語彙力ねーのな!!」
「あっがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

ある疑問を抱え、俺は銃を抜いて恋の足を撃ち抜いた。

「なにしてんの!?」
「いや、変なんだよ。」

ももを抑え、痛い痛いと呻く恋。
だが、既にふらつきながらも立てるようになっている。

「痛いぃ痛いよぉ…!どうして…どうして俺ばっか…!」

そのまま不安定に歩き、どこかへと向かう恋。
撃ったはずの場所は既に血が止まっていた。

「怪我の治りが…早過ぎる。」
「気付いたか、誠。」

怪我の治りが早いことに気が付くと、どうやら大和も何か思うところがあるらしい。

「なんだよ。」
「実はさっき、能力を斬り離すと言ったが勢い余って殺すつもりで斬ってしまった。」
「は?」

まぁ確かに、こいつには並々ならぬ恨みはあるだろう。
勢い余って殺しちゃうのも無理はない。
けどそれがなんだ?

「殺してしまった"手応え"があった。しかしこいつは生きている。サーヴァントでもひとたまりのない本気の一撃を与えてしまったのに、五体満足で生きているんだ。」
「それってどう言う…!」

その時だ。
どこかへ逃げようとしていた恋が立ち止まり、

「ぅ…うぅ…お、ぉぉぉお!?」

ぶるぶると小刻みに震えだす。
様子がおかしい。何か変だ。

「お、おぉえっ!ぎ、ぎぼちわりぃ"…なんだこれぇ…!」

腹を抑え、何度もえづく、
一抹の不安を抱え、自然と銃をかまえる中、

「ごぼぉ!?」

口から、あるものを吐き出した。
高級そうなカーペットにゴトンと落ちる唾液まみれのそれ。
ころころと転がり、それは舞のつま先に当たって止まった。

「…!!」

葛城恋の吐き出したもの、
それは…

「あれって…!」
「まさか聖杯!?」

黄金の盃。Fateシリーズを知ってるなら
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