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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-D真実への扉〜The last 1 steps〜
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ィア? 干渉能力?)

――まぁ見ていてよ。私の可愛い欠陥品(アルテルミナス)・・・クスクスクスクス――

ドクンと心臓が跳ね、ズキンと頭が痛み、意識がスゥっと遠のき始めた。そして視界が暗転したかと思えば、目の前には16歳くらいの体格をした私が居た。解る。この子が「テルミナス・・・!」だ。血の気が失せるのを自覚した私は、ニヤリと笑うテルミナスに手を伸ばそうとしたけど・・・。

「あなたの体、すこ〜し借りるから!」

「ふざけるな!」

私の意識は沈んでいき、テルミナスの意識が昇っていく。これが体の支配権の交代だってことはすぐに察することが出来た。私の手はテルミナスを止めることが出来ず、また視界が暗転。視界が開けた時、妙な感覚に襲われた。自分の目で見ているのに、勝手に視線が変わるっていう。

(なにこれ、気持ち悪い・・・)

私の意思を無視して動く私の体。テルミナスは、私の体の支配権を奪い、なおかつ雷撃女と交戦を始めた。雷撃を纏う拳を避けも防ぎもせず、テルミナスは受け入れた。だけど、雷撃女の拳は私の体に当たることはなく直前でピタッと止まったし、何より雷撃が消し飛んだ。

「これは・・・! レイル!」

――フィストカノン――

雷撃女は後退しながら誰かの名前を呼ぶと、イリスだけを執拗に襲ってた腕が消えて、新しい腕8本が砲弾のように高速で飛来した。テルミナスは人差し指でツンッと突くように腕に触れ、一瞬で消し飛ばした。

「よく見て、アルテルミナス。今のは実数干渉。物質世界に手を加える術。あと、魂や精神、幽体などの概念的存在への虚数干渉もあるけど、この世界には不要ね。で、実数干渉には、こんな使い方もある」

――Facta non verba――

テルミナスが目の前の空間に向かって勢いよく右手を突き出すと、肘から先は宙に生まれた波紋の中に消失した。

(ほら、レヴィヤタンが使ってたでしょ)

(レヴィヤタン・・・?)

(あぁ、今は生まれ変わってリヴィ・アルピーノだったっけ。まぁ、位相空間経由で転移するっていうもので、魔法や魔法技術での転移なんかより優れたものね。っと、捕まえた!)

リヴィ・アルピーノのことは知ってるし、あの子が妙な転移スキルを持っていることも知ってる。テルミナスの口ぶりからするとあの子もまた、騎士シャルロッテと同じ時代に生きた魔術師の生まれ変わりということか。

「なに・・・!?」

宙の波紋から腕を引き抜いたテルミナスは「コイツが、腕を出現させてた奴ね」って、波紋から1人の男性レイルを引っ張り出して、床に仰向けに倒れさせた。雷撃女がその様子に「どうやってレイルの居場所を・・・!?」って驚愕してるのがちょっとスカッとした。

「君は一体・・・!?」

「終極
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