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一緒にいるのが大好き
第一章

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                一緒にいるのが大好き
 ジェット=ワン、シカゴ郊外で農場を経営している家の息子である彼黒髪と黒い目の彼はこの時幼稚園児だった。
 その彼が家の農場の片隅でだった。
「ニャア」
「猫?」
 見れば茶と黒のトラ猫がいた、その猫を見てだった。
 ジェットはすぐに母のハンナ金髪に青い目の彼女に言った。彼の外見は父のシェンリンにそっくりなのだ。
「お母さん、あそこに猫いるよ」
「そうね、子猫ね」
「どうするの?あの猫」
「鼠もいるから」
 農業をしていると付きものだ、作物を狙って来るのだ。
「それならね」
「飼うんだ」
「犬も必要でね」
 実際にこちらも飼っている、番犬である。
「それでね」
「猫もなんだ」
「丁度飼いたいと思っていたし」
 それでというのだ。
「それならね」
「猫も飼うんだ」
「そうするわ」
「この子を」
「お父さんにもお話しておくわ」
 こう話してだった。
 一家はその猫、まだ子猫で雄とわかった彼を飼うことにした。 
 名前はモーグリとなった、その猫は。
「もうなんだ」
「うん、今もこの通り元気でね」
 すっかり大人になって家の仕事を手伝っているジェットは同じハイスクールの出身で同級生でもあったシカゴでアーティストをしているマイケル=ディ茶色の髪を長くしていて緑の目で彫のある顔の長身の彼が家に来た時に明るい笑顔で話した。
「大きな病気もだよ」
「してこなかったんだ」
「そうだよ」
「ニャア」
 モーグリはジェットの膝の上で鳴いた、見れば。
「二十一歳でもね」
「そうは見えないね」
「猫で二十歳を超えると」
 それこそとだ、マイケルは言った。
「もうね」
「相当にだね」
「歳だよ」
「百歳を越えてるね」
「それだけでも凄いのに」 
 それに加えてというのだ。
「大きな病気したことなくて」
「それで元気なんだ」
「信じられないよ」
 見ればモーグリはふくよかである、そして結構動いている。
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