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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
一触即発?
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に加えて! 元々わが国の支配下にあった国の人より私のほうが下と思われること事態がこれ以上ない屈辱ですわ!」

 ブツン……
 自分の中で何かが切れる音がしました。ダメなんですよ。私自分のことは割と耐えられるんですけど国のこととか言われると沸点低いんです……

「で? 結局何が言いたいんですか?」

「決闘ですわ! この中で誰が一番強いのか、その身に分からせて差し上げます!」

「流石イギリス。気に入らないことがあれば争いごとで決めるのは昔から変わらないんですね」

「な、なんですって!」

「それに所構わず怒鳴り散らすのがイギリス淑女の嗜みなんですか? お国柄を疑う淑女のあり方ですね。あなたの言う元々支配国の私の国のほうがまだマシですよ?」

 オルコットさんの顔が真っ赤になっています。いい気味ですね。
 故郷を侮辱するような人に容赦する理由はどこにもありませんから私も容赦なくいきます。

「いい加減にせんか馬鹿どもが!」

 ダァン!

「ひい!」

 教室中に響き渡るほどの勢いで織斑先生が教団を叩いたことで、全員の注目が教団に向きます。

「二人とも口は十分回るようだが、どちらも代表候補ならばISで決着をつけてみろ」

「わ、分かりました」

「り、了解ですわ」

 その有無を言わせない気迫にオルコットさん共々頷くしかありません。

 「それでは一週間後の月曜日、第3アリーナで模擬線行う。カスト、オルコットが先に戦い、勝ったほうと織斑と戦い、そこで勝ったものがクラス代表だ。三人はそれぞれ準備をしておくように。織斑も、それでいいな?」

「え? それってどっちかは連戦するってこと……ですか?」

 織斑先生の言葉に一夏さんが慌てて口調を改める。どうやらまた叩かれるといったことは防げたみたいです。

「仮にも二人とも代表候補生だ。連戦ハンデ無しで丁度いいくらいだろう?」

「分かりましたわ」

「私もそれで構いません」

「よし、ではこの話は終わりだ。授業を始めるぞ」

 そう言って織斑先生が締めくくりました。とりあえず勝負は来週の月曜日。週末に調整が出来ればいいんですけど。

 私は無意識の内に首から下げられていた金の指輪を服の上から弄っていました。

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