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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
一触即発?
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か」

「え………?」

 一瞬思考が停止してしまいました。
 え? 一夏さんは今なんて言いました? すいません思考が全く追いつかないので誰か説明をお願いします。

「ふむ、では織斑とカストで投票ということでいいな?」

 はい! 織斑先生簡潔かつ明快な答えをありがとうございます!

「あの〜………拒否権って……」

「当然なしだ」

 ですよねー。織斑先生にまったく表情を崩さずに言い切られました。
 こ、これが切り捨て御免というやつなのですか。日本人はもっと遠まわしに物事を言う人たちだと聞いていたのですが。織斑先生に常識は通用しないみたいです。

「あ………なんかごめん………そこまで嫌だったなんて」

「ぐすっ………いいんです、諦めました……」

 涙が出そうになってしまいますが相手が推薦されている以上推薦し返すというささやかな仕返しさえできません。それに多分選ばれるのは一夏さんでしょうしまだ大丈夫です。

「よし、ではこの二人で……」

「納得いきませんわ!」

 バン! という音と共に聞いた声が教室に響きます。振り返るとオルコットさんが怒りに肩を震わせて立ち上がっていました。

「そのような選出は認められません! この私を差し置いて男がクラスの代表!? 冗談ではありませんわ!」

 って……そこまで言うほどのものでもないと思うのは私だけでしょうか?
 推薦されている以上他の人は一夏さんでいいと思っているはずですのでオルコットさんだけだと思いますけど。
 ちなみに私も一夏さんでいいと思っています。それに自信があるなら自薦すればいいのではないでしょうか?

「そもそも! 基礎中の基礎を全く覚えていない知性の欠片も感じることのできない人物がクラス代表だなんて恥さらしもいいところですわ……っ!!」

 ああー、まあそれは確かに……
 私と同じことを思ったのか何人かの人が頷いています。一夏さんの方を見るとバツが悪そうに机に俯いています。家族の前で卑下されるのは正直きついですよね。分かりますよ。

「ではオルコット、貴様は自薦するということで構わないのか?」

「もちろんですわ! 後進国のお猿さんに格の違いを見せて差し上げます」

 あの、オルコットさん。日本はイギリスと比べても経済国として有名ですし、何と言ってもISを作った国ですから後進国って言うのは間違っていると思いますよ。

「それと! カストさん!」

「ひゃい!」

 な、何なに!? いきなり話を振らないでください!

「貴方も代表候補生ということですけど、クラスの代表者は一番強い人がなるべきだと思いません?」

「は、はあ……そうですね」

 まあ、それは確かにそうですね。

「それ
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