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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
一触即発?
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 かく言う私もさっきまで自分の席から離れてわざわざ遠巻きに見てたんですからその中の一人に変わりは無いんですけど……

 一夏さんがパンダの気ぐるみを着て机に座っているのを想像してしまいました。ふふ、なんだか可愛いかも。

 授業開始ギリギリに教室に戻ると一夏さんと金髪のクラスメイト……イギリスの代表候補生(自己紹介のときそこだけすごい強調してた)セシリア・オルコットさん、だったよね。そういえば声を掛けようと思っていたのに織斑先生の衝撃のせいで忘れていました。
 その二人が何か言い合いをしていました。この数分でずいぶん仲が良くなっ……たようには見えませんね。
 言い合いというかオルコットさんが何か一方的に怒っているように見えます。

 その時休み時間を終えるチャイムが鳴り響きました。

「くぅ! 話の続きはまた改めて! お逃げにならないように!」

「逃げるってなんでそんな必要があるんだよ」

 逃げる……ってなんの話をしていたか気になりますけど、でも一夏さんに直接聞くのも恥ずかしいし……

「はーい、皆さん。授業を始めますから席についてください」

 そんなことを考えていると山田先生が入ってきました。そういえば一夏さんってさっきの休み時間にも向こうの席の……ポニーテールの凛とした胸の大きい日本の人……えっと、篠ノ之さん? にも話しかけられてましたね。
 っと、織斑先生が入ってきました。集中しないと!

 今回の授業は織斑先生が担当みたいでそのまま教壇の上に上がります。

「それではこの時間は実戦で使用する各種装備の特性について説明する。だがその前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めたいと思う」

 クラス対抗戦と代表者?

「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけでなく、生徒会の会議や委員会などへの出席など、普通の学校の学級委員と考えてもらって構わん。一度決まるとその人物に何か大事が無い限り一年間変更はないからそのつもりで」

 なるほど、委員長員ですか。こういう目立つ役目は私のキャラではないので目立たないで済みそうですね。というよりも……

「はい! 織斑くんを推薦します!」

「お、俺か!?」

クラスメイトたちが一夏さんを指名する声が上がります。必然的にこうなるのが分かってるのでそこまで焦る必要はないというかなんというか……
 
「他にはいないのか? いないなら無投票当選だぞ」

「ちょっと待った! 俺はそんなのやらな……」

「自薦他薦問わないといった。嫌なら他のものを推薦しろ」

 有無を言わせずとは正にこのとこでしょう。
 まあでも流石にこれで一夏さんも諦め……

「だ、だったら俺なんかより相応しい奴がいるだろ………えっと……カストさんと
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