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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
代・表・滅・殺(下)
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びながら握った右手を掲げる。
来る…! 奴の333画の令呪が!

「令呪を100画以て命ずる!!マンコ共ォ!!こいつらを軽く蹴散らすくらいパワーアップしろォ!!」

だだっ広い社長室。
ここにはパッと見2、30のサーヴァントがいる。
それらに100画の令呪を使って魔力ブーストをかけようものなら俺達はあっという間にやられるだろう。
けどな、

「…な、何笑ってやがる!!」
「言ったろ?こっちはこっちでお前用の対策をガチガチにかためてきたってさ。」

けどそんな令呪、
届く前に"断ち切らせる"

「大和!いけぇ!!」
「承知した!!」

サーヴァントの間をくぐりぬけ、にやけづらでふんぞり返る代表のすぐ前へとやってきた大和。
ダンッ!とデスクの上に着地し、魔力の通った稲妻迸る紅い光を纏った刀を振り上げると

「ひ、ひぃいっ!!」

情けない声を上げ、反射的に両腕で顔を覆う代表を斬った。
しかし、

「…あ、あれ?」

思わず顔を手で覆っていた葛城恋は自分が無傷であることに気付く。
自分は斬られた。しかし何も無い。
腕を見ても身体を見ても傷1つついていない。

「ふふ…ぶっふふ…ぶっっははははははは!!!!」

目の前で刀を振り下ろし、そのままの姿勢の大和に対し思い切り唾を撒き散らし笑って見せた。
お前の攻撃は届いていないぞと、

「なんだそりゃあ!?ビックリしたがなぁんも斬れてねぇじゃねぇかよぉ!!あぁ!?それはナマクラか!?それとも低脳だから距離の計算ができねぇのかァ!? 」
「いや、斬ったさ。」

大声でまくし立て煽りまくる恋。
しかし大和はそれと対照的に落ち着いていた。

「よく見ろ。」
「…?」

そう言い、刀をヒュンとはらう大和。
大和の周りに変わったところは何も無い。
じゃあどこだと周りを見渡す。
どこを見ても目に入るのは敵に一方的にやられる自分の下僕のみ。
そう、変わらず一方的にやられる自分の下僕のみだ。

「どうして…令呪が…?」

こいつが命じた令呪の内容は簡単に言えば「パワーアップしろ」というものだ。
けどどう見てもパワーアップしていない。
令呪が、効いていない。

「ど、どうして…!!まさか…!」
「俺の刀は少し特殊でな。目に見えないもの、触れられないものでもそこに"在る"のなら断ち切れる。それが概念だろうが令呪だろうがな!!」

ここで奴は自分の置かれた状況に気づき始める。
まずいのはこいつらではない。
自分なのだと。

「それにお前のその令呪…"貰った物"だな?」
「…!」
「誰から貰ったかなんて答えなくていい。ただ貰った物なら…"斬り離せる"と確信しただけだ。」

高価な革の椅子から転げ落ち、死に
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