第二章
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「この子は自分の子供達を護っていたのよ」
「産まれて間もないですね」
「まだ満足に歩けないですね」
「その中寒さから自分の子供達を護っていたんですか」
「立派ですね」
「自分を盾にして」
その犬達を見てわかったのだった。
「見れば母犬はかなり痩せていますね」
「寒さと飢えで辛そうですね」
「そんな中子犬達を護ってるんですね」
「余計に凄いですね」
「ええ、けれどこのままだとね」
ナンシーは痩せている母犬と生まれて間もない子犬達そして大雪の天気を見てそのうえでスタッフ達に話した。
「危ないわ、だから連絡が来たし」
「はい、助けましょう」
「この子達を全員」
「今からそうしましょう」
スタッフ達は早速動いた、そうしてだった。
すぐに犬達を車に乗せて施設に連れて帰った、母犬は寒さと飢えで母乳さえ出なくなっていた。そして極めて深刻な空腹状態だった。
「あと少し遅かったら」
「ええ、どうなっていたか」
「母犬も子犬達も全滅でしたね」
「あの大雪の中で」
「全員救えてよかったわ」
ナンシーは心から言った。
「本当にね」
「そうですね」
「間一髪と言ってもよかったですね」
「ですがどの子も間に合いました」
「すぐにご飯をあげて温めて」
「それで里親も探しましょう」
「ええ、この娘もね」
ナンシーは母犬も見て言った、見れば今も子犬達を自分の身体で囲んで温めている。その彼女を見て言うのだった。
「そうしてあげましょう、この子の名前はね」
「はい、何にしますか」
「それで」
「雪の中にいたからとりあえずはスノーベルにしましょう」
こう言ってだった、彼女にも名前を与え。
そして母子達を育て満腹にして飢えから解放してだった。
それぞれ里親を探した、そうしてスノーベルから何時の間にアシャという名前になった母犬もだった。
子犬達と共に里親が見付かった、それで七匹共それぞれ心ある人に貰われていき。
ナンシーは旅立つアシャに笑顔で言った。
「貴女のその頑張りが貴女も子供達も救ったのよ。だから貴女も幸せになってね」
「ワン」
アシャはナンシーの言葉をきらきらする目で受けてお別れの一声を残してだった。
施設を後にした、その後で。
ナンシーはカナダオンタリオ州チャタムーケントにある動物の保護施設に助っ人といて行っていた時にだった。
また大雪の中で連絡を受けた、そして現場に行くと。
「ワン・・・・・・」
「ニャア」
「ナア・・・・・・」
「ニャ〜〜ン」
「ナ〜〜オ・・・・・・」
「ウニャ〜〜」
「今度は猫なのね」
見れば茶色の毛で口や鼻の周りが黒いやや垂れ耳の大型犬が大雪の平野の真ん中で穴を掘って蹲って丸くなっていたが。
その腹の護られている中に五匹の
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