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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:9 阿修羅
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セルクチャージを放ったら確実に自壊してしまう。
「し、しかし…」
「多分、この扉はビームコーティングが施されているよ。多分僕らに逃げられないように…エネルギー弾とかの類は通用しないよ。全く、念の入ったことで!」
「それじゃあどうするんですか!?」
「待って、今考えてるんだ!」
何とか脱出するためにアクセルが考えを巡らせるが一向に考えが浮かばず、エンシェンタスがそれを見て嘲笑いながら口を開いた。
「ふはははは…万策尽きたな…それではそろそろ転送させてもらうとしよう。さらばだ…」
エンシェンタスが転送しようとしたその時、誰よりも早く動いた者がいた。
「うおおおおおお!!」
スパイダーが絶叫しながらエンシェンタスを捕まえ、扉に向かい始めた。
「ぐっ、悪足掻きを!」
「スパイダー!?何を…」
スパイダーの行動に何とか扉に穴を開けようとしていたエックスが手を止めて目を見開いた。
「バスターでも壊れないご自慢の扉らしいが、レプリロイド2体分の爆発の衝撃なら、扉を吹っ飛ばせるんじゃないか!?」
それを聞いた全員の表情が強張る。
確かにスパイダーとエンシェンタスは特別製の戦闘用レプリロイドで、その高い出力を得るために高出力の動力炉を搭載しているためにその爆発の威力は相当な物だ。
「スパイダー!馬鹿なことをしないで!止めて!」
「己…っ!!」
「悪いが止めないよ。理屈じゃないんだ!」
もがくエンシェンタスを押さえつけながらルインの制止を聞かずにスパイダーはカードスリットから1枚のカードボムを取り出し、全員を見遣る。
「スパイダー!」
「止めろ!スパイダー!」
「…後は頼んだぜ、エックス!ゼロ!みんな!!」
カードボムから閃光が放たれ、スパイダーとエンシェンタスが光に包まれ、光に包まれたスパイダーは、段々意識が薄れていくのを感じていた。
時折記憶が飛ぶことはあったが、今回ばかりは完全に駄目だろう。
今思えば、エールが怪我をしてからだろうか?
かつて駆け出しの賞金稼ぎ時代、今のように仕事もなく、今は廃墟となっているラグラノ研究所のような場所で用心棒のようなことをしていた時期があった。
そして自分はエールと共に…ある物を奪って、あの男からエールが自分を庇って怪我をし…それから…それから先の記憶が酷く曖昧なのだ。
あの日から自分の記憶が時折飛ぶようになり、気付いた時には別の場所にいたりした。
普通レプリロイドの記憶は余程電子頭脳に異常がない限り飛ぶことはないので、もしエックス達に気付かれれば検査を受けろと言われたはずだ。
「(冗談じゃないぜ…)」
あの日以来からスパイダーは身体を弄られるのを酷く嫌って
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