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ソードアート・オンライン 剣が有るなら盾も必要じゃない?
剣と盾
デスゲーム始動
再開
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に、NPC以外の人影を確認して目を向けると、2人の男の姿が確認できた。相手も此方を見ていたのか視線がぶつかる。

1人は赤み掛かった髪と赤いバンダナの男。もう1人は黒の髪に見た事の有るイケメェン。

「キリト?キリトか?」

「シ、シルドなのか?」

流石の俺も、これには驚いた。
同じβテスターなのだから、効率よく進んでいると、何所かでは会うだろうとは思っていたが、まさかこんなに早く、しかも始まりの街で会えるだろうとは夢にも思って居なかったのだから。
だが、思い返してみれば彼がここに居るのは当然と言えば当然なのかもしれない。何せここを教えてくれた相手と言うのが彼なのだから。

「そっか、そうだよな、インしたら、初期コル片手に、ここに来るのは当たり前だよな。」

「まぁな。」

短い会話の内にキリトに歩み寄ると、あの時のように手を差し出す。所謂握手の催促だ。
キリトは一瞬呆けた後に、視線を逸らして頭を掻くと手を握ってきた。

「握手ぐらいで照れるなよ、こっちまで恥ずかしくなる。」

「照れてねぇよ。」

映像化されたら、使いまわしかよとか言われそうです。

お互いに、あの時の別れの場面を、今度は出会いの場面で再演出した所で、どちらからともなく吹き出して笑い合う。
そんな俺達の行動を、直ぐ傍で見ていた赤いバンダナの男が声を掛けてくる。

「あぁと、その、リアルな知り合い?」

男は、自分の連れに、行き成りフレンドリーに話しかけた俺を見ながら聞いてくる。今日から始まったオンラインのゲームで、現実の姿ならまだしも、そうではないであろう姿を確認した瞬間に、ここまで親密な態度で接しているのだから。現実の姿か何かを照らし合わせていると思うのは当然だ。

「いや、違いますよ。キリトとはβテストの時に知り合ったんです。俺はシルド。先にも言ったけどβ上がりです。」

手を差し出すと、キリトと同じように頭を掻きながらも笑顔で握手をしてくる。

「ども、俺はクラインって言います。フルダイブ自体が初めてな、超が付く初心者っす。」

へこへこと頭を上下させる彼は、言葉通りに初心者のだろう。と思った所で、うちの初心者を忘れていた。
忘れていた俺よりも、先に気が付いたキリトの視線が、後ろで小さくなっているであろう彼女に向けられる。視線で彼女は?と聞かれたので、いそいそと彼女の手を半ば強引に引いて、輪の中につれて来て紹介する。

「彼女はシリカって言うんだ。この子は、あぁとその、俺のリアルな知り合いなんだ。」

2人は簡単な説明を受けると、「ほぅ。」と声を出し、その姿に再び視線を向ける。視線が恥ずかしかったのか、俯いてもじもじとした態度をとってしまった彼女に、少し困惑する2人に急いで事情を説明する。


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