第二章
[8]前話
ロージーは家族と共にその花を見たが猫が本当に花をプレゼントするのかと半信半疑だった。だが。
ある日ロージーは休日に外で遊んできて家に帰った時にだった。
玄関でウィローと鉢合わせした、見れば。
ウィローは咥えた花を玄関の前に置いた、そこでロージーに気付いて彼女に顔を向けてそのうえで一声鳴いた。
「ニャン」
「プレゼントなのね」
「ニャンニャン」
その通りという様な返事だった、その返事を終えるとだった。
ウィローはことは終わったという顔で立ち去った、ロージーもこのことがあってから猫が花をプレゼントしてくれることを事実だと受け入れた。
そしてだ、その後で。
ある日の仕事帰りにミロが家の玄関の前にいてだった。
「ニャオン」
「貴方はそれがプレゼントなの」
「ニャン」
見ればスポンジだった、そのスポンジを置いてだった。
ミロは立ち去った、このことも見てだった。ロージーはあの近所の女性と会った時にウィローとミロのことを話してからこう言った。
「まさか本当にです」
「猫がああしたものをプレゼントするなんて」
「思いませんでした、ですが」
「その見たらね」
「事実だとです」
その様にというのだ。
「受け入れるしかないですね」
「そうでしょ、ウィローとミロはそうした子達なのよ」
「お花やスポンジをプレゼントしてくれるんですね」
「中にはそうした猫もいるのよ」
「そういうことですね」
「ええ、それじゃあね」
「これからもあの子達を可愛がっていきます」
そしてプレゼントを贈られれば笑顔で感謝しよう、ロージーはそう思った。
それでそれからもウィローとミロを可愛がってきた、そのうえで彼等のプレゼントを受け取っていって笑顔になったのだった。
猫のプレゼントは花 完
2021・4・19
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