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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
代・表・滅・殺(上)
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さて、ここまで来たら葵も話すが中々浮かばないらしく、腕を組んで少し考えたあと口を開いた。

「あたしは…今まで通り図書館経営して、取材して、本書いて、いつか自分の本を出す。ってまぁ基本的なことは変わらないよ。」

とまぁ、考えてもそういったものは簡単に出るものでは無い。
今まで通りにやる。それもそれで大事な事だ。
そう思った時、葵が「あっ、そうだ。」と声を上げた。

「あたし達も…結婚する?」
「え…?」
「結婚。舞と北斎さんがしたみたいに、あたしと香子もいっそのこと結婚しよっかって。」

何言ってんだこのレズ。

「よろしいの…ですか?」
「香子が良かったら。」
「…!」

おいおいやべーよどーすんだよ。
この戦いが終わったら結婚しようって王道のど真ん中を往く死亡フラグおったててんじゃねーか。

「じゃあ決まりだ。帰ったら葵殿と式部殿の式を上げよう。ここにいる全員で祝福してやろうじゃないか。」
「良かったねまーちゃん。これで結婚式参加するの2回目だよ。」

良かったねじゃねーんだよやめてよ。
なんで2回ともマトモじゃねー結婚式なんだよ。
一回目は妻と夫が逆転してて二回目はレズの結婚式ですか。
誰か俺をマトモな結婚式に参加させてくれよ。
そんでまた俺料理作らされんだろ。やだよ。

「まぁともかく、それぞれやりたいことはあるワケだ。」

三人のマスターには皆やりたいことがある。
だから、ここで死ぬ訳にはいかねーのな。

「ところで誠は?何かないのか?」

と、大和が俺にやりたいことはないのかと聞いてくる。
やりたいこと、まぁあるさ。

「俺がやりたいことと言えば…決まってるよなおっきー。」
「うん、その為に探偵始めたみたいなものだしねまーちゃん。」

2人で顔を見合せニヤつく。
別に旅に出るわけじゃない。
別に色んなプレイがしたいわけでもない。
さらに結婚までするわけでもない。

俺達がしたいことは、世界崩壊直後から決まってる。

「!」

ちょうどその時、最上階に到達したことを告げる音が鳴る。
さぁ、身を引き締めて行こう。

「ともかく行こうぜ。夢の実現…この先にいる最低野郎を倒せばもう目と鼻の先だ!!」

エレベーターが開き、やつの部屋まで一直線の廊下に出る。
各々の武器を手に取り、俺達はやつのいる部屋に向かって走った。


?


「負け…た?」

ガラスにはりつくようにして、下の様子を伺う置鮎。
どうやら、正義はやられたようだ。

「どうした?」
「私の…私の最強のサーヴァントが…あんな、あんな産廃風情に…!!」

メアリー・スーの擬似サーバント、神代正義は不法侵入してきたマスターとそのマンコ共に敗れた。
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