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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
代・表・滅・殺(上)
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なんてね…。」
「なんだよ急に。」
黙ったままのエレベーター内。
しかし少ししてから舞が口を開いた。
「もっと早く片付けるつもりだった。こんな大事になるなんて…思ってもなかったから。」
「実質あいつは、おれ達がこの崩壊世界に連れてきちまったようなモンだ。巻き込んじまって本当にすまねぇ。」
北斎もらしくねーな。
「気にするもんか。こんなことなけりゃ、俺達4人は会えなかったんだぜ?」
「まぁ、そうだよね。姫も式部パイセンや北斎先生、武蔵ちゃんなんかに会えなかったし。」
あいつがいなけりゃ会えなかった。
とはいっても、別にあいつに感謝するつもりなんて1ナノミクロンもねーけど。
「舞もさ、あんま気にしない方がいいよ。悪いのはアンタじゃない。全部あいつだから。」
「葵ちゃん…!」
「だからちゃんはいらない。」
別にこいつらがあの全ての元凶を連れてきたとしても、それはこいつらのせいじゃないと俺は思う。
聞いたよ。舞と北斎。2人は幸せに暮らしたいからここに来たって。
あいつはあくまでそれを邪魔しに来ただけだ。つれてきたんじゃなく、くっついて来た。
「昔のことは考えるな。折角だから未来を考えよーぜ。ほら、この戦いが終わったら何するか、とかさ。」
「まーちゃんそれ、死亡フラグじゃない?」
お前はいちいちうるせーな。
「俺は…そうだな、旅がしたい。」
「旅?」
この後どうするか、という話題にまずは大和が乗ってきた。
「運び屋も、修行も関係なく、俺は旅がしたい。自由気ままに各地を訪れて、武蔵と2人で宛もなく2人きりで旅がしたいんだ。」
「えっ。」
隣ビックリしてますが。
「俺に付き合ってくれるか?武蔵。」
「え、あ、ああうん!勿論ですとも。わたしは大和くんのサーヴァントですし!?例え火の中水の中!大和くんが行きたいというのなら喜んで飛び込みます!ええ!!」
「武蔵。もう少し気楽でいいぞ。」
あたふたしてるけど一緒に旅がしたいなんて言われて嬉しいんだろうねこの恋愛クソザコ大剣豪さんは。
「僕はね、お栄ちゃんと」
「いやお前はいい。」
次は僕の番だと舞が嬉々として話し出すが止める。
だってロクなことじゃねーもん。
「なんで?」
「周囲がドン引くからやめとけ。胸の内にそっと秘めてろ。」
どうせ犬として扱われたいとか奴隷になりたいとか、北斎にアブノーマルなプレイたくさんされていじめられたいとかそんなんばっかだろ。
「おれのやりたい事も聞くかい?おれァマイに」
「やめよう。やめよう。」
聞かなくてもわかる。
んでこのアブノーマルコンビは見事にやりたいことやられたいこと一致してると思う。
「葵様は…いかが致しましょうか?」
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