暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
アイングラッド編
追想編
黒の剣士 01
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とアイコンタクトで意思を疎通し、足音を忍ばせながらドアを勢いよく開け、そいつに掴みかかった――が、寸前のところで逃げられた。


「追うか?」



「……いや、いい」



ドアを閉めると、ベットに横になり、寝る体勢に入る。



「あの……」



「ん?」



キリトは何かメッセージを打ち始め、俺は寝る体勢に入っている。


――ちなみに、ベットは2つ接する状態で並んでいるので、俺の手前にキリトとシリカが座っていることになる。



「いいんですか、放っておいて?」



「……状況がわからないままにあれこれ考えるより、こっちの方が戦力的に勝ってる時は罠にはまってから考えた方が効率的だ」



「えっと……」



あまりに適当な答えで不安になったのか、顔を曇らせるシリカ。


む……いかん。



「心配しなくてもいいよ。おにーさん達はけっこう強いよ?」



「なら……心配しません」



「ん、いい子だ♪」



柄にでもなくおどけた感じで安心させ、さらには頭をなでなでするという完全お子様扱いだったのにも関わらず、途中で目をトロンとさせると、そのまま――



「くぅ……」



およ?



「おーい、シリカー?」



ぽんぽん



「むにゅ……」



何このカワイイ生物



仕方なしに布団をかけて(もちろん、キリトの)やり、俺も寝入る。



「……って、俺は何処で寝るんだよ?」



「床」



「マジかよ……まあ、いいか」



「もしくは、ココ」



シリカの隣、つまり俺の居る場所を指す。



「……それは勘弁で……」



ていうかよくそんなところで寝る気になるな。と、ぼやくキリトは無視し、俺は意識を闇に落としていった。






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