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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
IS学園、入学!
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かってはいるんですけど背中に視線がヒシヒシと伝わってきます。

 席替えてもらえませんかね!?

 織斑さんの自己紹介が簡単過ぎて皆次の言葉を期待しているのがすごく分かります。
 織斑さんもその空気を感じ取ったみたいで深呼吸をすると……

「……以上です!」

 ガタガタガタ! という音と共にクラスの大半が椅子から転げ落ちました。

 私はというとポカーンとしてしまっていたのですが……でもみんなの反応も分からないこともありません。なにか言うのかと思ったから当然といえば当然です。
 と思ったらいつの間に教室に入ってきたのか、黒いスーツ、タイトスカートの長身で鋭い吊り目の女性が立っていました。

 その女性が手の出席簿を振り上げて……周りを気にしている織斑さんの頭に振り下ろしました。
 風を切る音共に振り下ろされた出席簿が気味のいい音を立て、それと共に織斑さんがうずくまる。恐る恐る振り返った織斑さんが声を上げた。

「……げぇ!千冬姉!?」

 あ、また叩かれた……痛そう……いや、最早痛いを通り越してその出席簿の振り下ろす速度に感心してしいました。
 それにしても……千冬姉って?

「織斑先生だ、バカものが」

「織斑先生、会議は終わられたのですか?」

「ああ、山田君、クラスへの挨拶を押し付けてすまなかったな」

「いえ、副担任としてこれくらいはしないと」

 その女性は軽く山田先生と会話を交わすと黒板の前に立った。

 ん、あれ? そういえば織斑って、同じ苗字?

「諸君、私が担任の織斑千冬だ。これから一年間で君達を使えるようにするのが私の仕事だ。私の言う事はよく聞き、よく理解しろ。理解出来ない者は出来るまで指導してやる。諸君らは若干15歳から16歳と若い。故に逆らっても良いが、私の言う事だけは聞け、いいな」

 そう言った瞬間教室が割れるような嬌声に包まれ、その大きさに思わず耳を塞いでしまいます。
 曰くファンだとか、お姉さまのためなら死ねるとか、結婚してくれとか、ぺろぺろしたいとか……なんかおかしい人が

 でもそうですよ。この人を見たらそういう反応も過剰なわけではないんです。

 織斑千冬さん。
 第1回IS世界大会(モンド・グロッソ)の総合優勝および格闘部門優勝者。その実力から『ブリュンヒルデ』と呼ばれる事実上最強のIS操縦者。
 非公認だけどあの『白騎士事件』の当事者というのがもっぱらの噂だ。
 確かにIS学園で教師をしているというのは聞いていたけどまさか担任がその本人だなんて……

「毎年、よくもまあこんな馬鹿者共が集まるものだ。私のクラスにだけ馬鹿者を集中させてるのか?」

 織斑先生がそう呟きましたけど……多分どこも同じなんじゃないでしょうか? 世
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