第一章
[2]次話
狼がもたらした奇跡
アメリカのイエローストーン国立公園はこの時鹿が増え過ぎて問題になっていた、幾ら対策を講じてもだった。
効果がなかった、そして公園全体が鹿達に荒らされてだった。
「公園全体が酷い」
「どうしたものか」
「鹿達を減らしたいが」
「一体どうすればいいか」
「ここは」
ここで公園のスタッフの一人がアイディアを出した。
「この公園にいなくなりましたが狼を」
「ああ、狼は鹿の天敵」
「鹿を狩って食べますね」
「だったら狼を公園に入れて」
「それで鹿を食べてもらう」
「そうしてもらいますか」
「そうしてもらいましょう」
こう話してだった。
実際に公園にカナダから少しの数だが狼達が入れられた、スタッフの人達はその彼等を見てそのうえで話した。
「そういえばですね」
「狼がいなくなってでしたね」
「この公園の鹿が増えました」
「そうなりました」
「それで今の状況です」
「なら狼が入れば」
「そうなれば」
こう話してそうしてだった。
狼達に期待した、すると実際にだった。
彼等は鹿を狩って食べはじめた、そうして鹿が減り。
「鹿の害が減りました」
「そうなりましたね」
「植物が増えてきました」
「鹿が狼を用心して通らなくなった場所の植物も増えて」
「植物自体も大きくなって」
「成長してきましたね」
「よかったです」
スタッフ達はこのことに喜んだ、だが。
それで終わりではなくてだった。
「狼はコヨーテも食べます」
「それでコヨーテも減ってです」
「コヨーテが食べる兎や栗鼠も増えて」
「その兎や栗鼠を食べる鷲や梟も増えてきました」
「そして植物が豊かになって」
それでといのだ。
「鹿以外の草食動物も増えて」
「狼が食べ残しを食べる鷹とかも増えています」
「熊も鹿の子供を食べて増えています」
「生態系全体がよくなっています」
「これはいいことです」
「動物全体が増えています」
公園全体のというのだ。
「植物が増えて」
「それでどうもです」
「ビーバーが来て川の形も変わってきましたね」
「水鳥とか川の生きものも増えました」
「そうですね」
そちらもよくなったというのだ。
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