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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-C真実への扉〜The last 2 steps〜
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るぞ! 子鴉! 貴様は氷結系の魔導があったろう!? アレを使え!」
「アカンよ! さっきの戦闘中にも言うたけど、私はアームドデバイス持ちやないから魔術師化できひん! そやからストライクカノンを使ってたんやし! 火力を底上げしてくれたフォートレスは王様に壊されるし!」
「ならばユニゾンしろ! ほら、あれだ! 逆ユニゾンとかいう! あれであれば、貴様をレイルの腕から隠せるうえ、戦力として役に立たんポンコツである貴様を親鴉の戦力強化として活かせる!」
「あーん! 事実やけど王様ひどいー!」
「あ、あの、今は言い争いをしている余裕は・・・」
言い争う主はやてとディアーチェにアインスがオロオロする中で、私とザフィーラは迫りくる水縄を中遠距離魔法で迎撃する。流動する水であるため、当たるかどうかがかなり際どい。
「我らで時間を稼いでやる! 早々にユニゾンを果たせ!」
――広域剣兵召喚レギオン・オブ・ドゥームブリンガー――
ディアーチェの剣状の広域多弾射撃が水縄を撃ち抜いていくが、魔力で構築されていることで撃ち抜いたはずの水縄に吸収されていく。これは本体を叩かねば追い込まれるな。とにかく主はやてとアインスに近付けさせないように「空牙!」と魔力刃を飛ばして斬り捨てていく。
「どっぱーん!」
そんな時、付近に巨大な水柱が立ち上り、そこから1人の少女が飛び出してきた。10歳くらいの小柄な体格で、飛び出した際に離れたボーラーハットを掴み取り、「魔力、頂戴するよ!」と長い水色の髪を払ってからかぶり直した。
「ナーティア!」
「ディアーチェ。・・・ま、裏切っちゃったんだからユーリともども消えてね♪」
――
九頭海龍神
(
ディセント・ミソロジー
)
――
「大丈夫! あなた達を構築している魔力はきちんと回収して、王のために活かすから!」
――
飛翔瀑水珠
(
スプラッシュボム
)
――
――
流海水撃砲
(
アクア・ストリーム
)
――
ナーティアの周囲に7つの水龍が湖から伸びてきて、その大きな口を開けた。ナーティアの前に居る4つの龍の口からは水の砲弾が何十発と放たれ、後ろに居る残りの3つの龍の口からは砲撃が放たれてきた。
「『
氷結の息吹
(
アーテム・デス・アイセス
)
!』」
その攻撃に対して放たれたのは、主はやてがユニゾンした状態のアインスの氷結砲撃。氷結砲撃を受けた水の砲弾と砲撃は凍りついた。しかし砲弾は完全に凍結することに成功したが、氷結効果は砲撃の水圧には負けてしまい、氷結砲撃は押しのけられた。だが、その一瞬の間に我らは回避することが出来た。
「やるじゃん」
そうは言うもののニヤリと楽しそうに笑うナーティアに、我々は攻撃を開始した。
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