暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-C真実への扉〜The last 2 steps〜
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魔力爆発に呑まれた。
「『火龍一閃!』」
間髪入れずに左腕より伸びる炎剣を大きく伸長させてから振り下ろした。私の斬撃を受け、魔力爆発が収まる前に火炎爆発にユーリが呑まれる。直撃した手応えはあったが、通用したかどうかは判らん。
『やはり近接ではなく中遠距離からの攻撃の方が、通用しているかどうかは別として通るな』
『私とザフィーラが合流するまで、お前は直接殴りに行っていたのか・・・? 無謀が過ぎるぞ』
『私の有する防御貫通系は、近接の方が効果を高いからな。・・・当時に比べて私の地力ははるかに強化されているから、何とかなると判断したのだが・・・。甘い考えだった』
そう言って悔しがるアインスや私たちの視線の先、無傷でその幼い姿を再び見せつけてきたユーリは「いきますよぉー!」と、気合を入れた。
――ヴェスパーレッドモード――
ユーリの防護服が赤色に染まり、体の一部に紋様が浮かび上がった。その形態を知る私とアインスとザフィーラは「な・・・!」と絶句する。事情を知らないアギトが『え、なに? なんかヤバいの!?』と困惑した。
「ヴェスパーレッドモード。早い話が魔力出力を上昇させた形態だ」
『・・・って、ことは、だ。ただでさえ強ぇのに、さらに強くなるって!? 冗談だろ!?』
「シグナム、来るぞ!」
――アルゴスハンドレッド・ファイア――
ユーリの魔力が膨れ上がり、足元にベルカ魔法陣を展開した。そして大きく拡げた魄翼より火炎砲撃が何十発と発射された。この多弾砲撃の欠点はロックオン機能はなく、ランダムに放射状に発射されるというもの。ゆえに避けやすい。
「いっきまーーす!」
――クリムゾンダイブ――
全身だけでなく大きく拡げた魄翼もすべて炎に呑まれ、巨大な炎の鳥となって突撃してくるユーリ。突撃速度も十分であり、その巨体から周囲へまき散らされる炎の羽根もまた危険だ。紙一重ではなく大きく距離を開けるようにして我々は回避した。
「遠き地にて、闇に沈め! デアボリック・エミッション・ドッペルト!」
消失していく炎の中から姿を見せたユーリを左右から挟み込むように発生した巨大な魔力球。バリア発生阻害効果を持つ空間攻撃だが、「む。やはりダメか」と残念がるアインスの言葉通り、ユーリは1つとなった魔力球の直上より飛び出してきた。我々は次の攻撃に備え、反撃用の魔法を準備したところで・・・。
「っ! ディアーチェ!!」
ユーリが声を荒げ、ディアーチェの方を見た。つい先ほど見た限りでは、主はやては“フォートレス”を失い、“ストライクカノン”一基を手に単独でディアーチェと闘っておられた。が、ユーリの強化形態の発動の影響で私は少し意識を外してしまっていた。その僅かな間に主はやてとディアーチェ
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