暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第79話 朱乃よ、父と向き合え。家族の和解と本当の愛 中編
[4/7]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
笑みを浮かべました。そしてイッセー君に視線を向けるとなんと頭を下げたのです。グリゴリのトップが赤龍帝に頭を下げている……この状況を知らない悪魔や堕天使の関係者が見たら驚愕しそうな光景です。
「失礼なことを言って済まなかった、赤龍帝。どうやら朱乃が強くなれたのはお前のお蔭みたいだな。感謝する」
「アザゼルさん……」
この方とはお父様の関係でそれなりに会ったこともありますが、こんなに真面目な態度をしているのは初めて見ましたわ。
「まあバラキエルの事は任せろ。今は時間が過ぎるのを待ってまた後日話し合うべきだ。お前も冷静じゃないみたいだしな」
「……はい」
アザゼル様の言葉にわたくしは頷きました。今の精神状態ではお父様とちゃんと話し合うことなど不可能ですから……
「赤龍帝、朱乃を頼むぞ」
「分かりました、アザゼルさん。後俺の事はイッセーと呼んでください」
「おう、ならそう呼ばせてもらうぜ。イッセー」
アザゼル様はそう言ってお勘定を払いお店を出ていきました。
「……朱乃さん、今はとにかくアザゼルさんに任せましょう。今日はもう帰って休むべきです」
「イッセー君、ごめんなさい……わたくしのせいで……」
「心構えが出来ていなかったから仕方ありませんよ。そんなに自分を責めないで下さい」
「……」
わたくしはうつむいたままイッセー君に手を引かれて家に帰りました。
――――――――ー
――――――
―――
side:イッセー
「なるほど、そんな事があったのね……」
俺は夕食後にリアスさん達に事の事情を話した。因みに朱乃さんは食事もとらずに部屋に籠ってしまっている。なんとか元気づけたいが……
「リアス部長は朱乃先輩の過去を知っていたんですか?」
「ええ、朱乃本人から聞いているわ。彼女のお母さん『姫島朱璃』さんの事もね」
「姫島朱璃……それが朱乃さんのお母さんの名前ですか?」
小猫ちゃんはリアスさんに朱乃さんの過去について聞くと彼女は朱乃さんのお母さんの名前を教えてくれた。
「リアスさん、朱乃さんのお母さんの事を詳しく教えてくれませんか?」
「本当はあの子に許可を得ないといけないと思うんだけど、皆なら話しても良いって言うと思うわ。特にイッセー、貴方にはね。だから特別よ」
リアスさんは俺にそう言うと朱乃さんのお母さんの事を話し始めた。
「バラキエルさんと朱璃さんは偶然出会ったそうよ。なんでも敵対勢力との戦いで負傷したバラキエルさんが身を隠す為に降りた森が偶然にも朱璃さんが住んでいた寺の近くだったみたいなの。バラキエルさんを見つけた朱璃さんは何も言わずに彼を匿って治療
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ