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レーヴァティン
第百九十九話 関東の政その六

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「実際な」
「あと湯葉もあるたいな」
「あれも美味い」
「この世界でも食べてるたいな」
「俺も好きだ」
「そうたいな、しかし」
「納豆はだ」
 どうしてもというのだ。
「関西では長い間馴染みがなかった」
「そうたいな」
「だから嫌いな人も多い」
「特に年配の人に」
「そうなっている、しかし」
 それでもと言うのだった。
「食ってみると美味い、だから関西でも今後はな」
「広まるたいな」
「起きた世界でもそうなっているしな」
「この世界でもたいな」
「そうなる筈だ、大豆だから身体にもいい」
 それも非常にだ。
「だからこそだ」
「皆食べるべきたいな」
「美味くて身体がいいならな」
 それならというのだ。
「是非食うべきだ」
「その通りとよ」
「だから大豆は大いに作らせ」
「納豆もたいな」
「食ってもらう、関西でもな」
 その納豆を食いながら話した、英雄はこうしたものも食べながらそのうえで常陸も見て回ってだった。
 政を進めた、実際に東北への備えの城が築かれだしまた主な城にも兵や武具も配された。それと共に関東中をだった。
 西国と同じ幅で道を巡らせた、橋もかけてだった。
「行き来をこれまで以上にだ」
「よくしていっていますね」
「そうしている、そして関東の関はな」
 これはとだ、紅葉に話した。
「やはり西国と同じだ」
「置きませんね」
「自由に行き来させる、当然奥羽からの密偵も入っているが」
「これまで通り見せますね」
「我々の力をな。隠すべきものは隠すが」
「見せるものはですね」
「見せる」
 その様にするというのだ。
「関東でもな」
「そして私達に勝てないと思わせる」
「人は圧倒的な力を見ると諦める」
「もう勝てないと」
「それも戦だからな」
「まさに戦わずして勝つですね」
「だから見せる」
 幕府の力をというのだ。
「誰にも勝てないまでのな」
「その力をですね」
「見せて降る様にしますね」
「このままな、関所がないならな」
 それならとだ、英雄はさらに言った。
「人の往来がよくなる、これは商人達の行き来が楽になる」
「商業が栄えますね」
「密偵達も見て回り」
「我々の力を伝えてくれますね」
「だからいい、密偵を入れるのもやり方だ」
 本来なら入れてはならないがというのだ。
「そうも考えてな」
「関を廃していますね」
「関東でもな、そして江戸の街だけでなくだ」
 英雄はさらに言った。
「これからは横浜、横須賀とな」
「相模の街もですね」
「港町として栄えさせ」
 そしてというのだ。
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