第165話
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に、この中で唯一常盤台中学に一時編入した麻生に土御門は尋ねる。
さっきの学校の先生ばりの説明をしたので、自然と視線が集まる。
面倒臭そうにしながらも麻生は水の飲みながら答える。
「あながちその噂も嘘ではない。
そもそも常盤台中学はお嬢様学校、それも在学している生徒はこれからの政財界を担う生徒が大半だ。
さっきも青髪ピアスが言っていたが、バスには耐爆防弾使用になっている。
他にも学園には最新鋭のセキュリティシステムに何百もの監視カメラが設置されている。
常盤台が強能力以上を入学させないのもそれにあるかもな。
セキュリティも完璧ではない。
何かしらの手段を使って、侵入してきた誘拐犯やテロリストなどが出てきても、自分の身を守れるようにそういった在学条件を作っているかもしれない。」
おおぉ〜、という感心の声と同時に軽く拍手が起こる。
教師も感心するような説明を小萌先生が聞いたら、嬉し泣きをすること間違いなし。
そう思われていたが、小萌先生は何かを思い出したのか重いため息を吐く。
「はあぁー・・・保護者の皆様から『もし戦争が起こったら学園都市は危ないから子供を返して』っていうお問い合わせが増えているのですよー。」
「え、そんな話にもなってんですか。」
ちょっとやつれた調子の小萌先生に、上条はきょとんとした。
テーブルを挟んで上条の向かいに座っている小萌先生はなかなか来ない鍋を気にしつつ、グラスに入った冷水を口に含み言う。
「ま、大切なお子様ですからね。
理解できる一面もあるのですけど・・でも学園都市より安全な場所ってどこなんでしょう?
国内外を問わず、これほど警備体制が充実した安全地帯はそうそうないと思うんですけど。」
それはどうだろう、と上条は苦笑いになった。
この数ヶ月で麻生に助けられたりはしているが、それでも何階病院送りにされたか、覚えていない。
そこへ上条の隣にいるインデックスが。
「とうま、私はお腹がすいたんだよ。」
「・・・・もうすぐ鍋が来るから。
つか、お前は本当にマイペースだな。」
「私もおにぎり。」
「駄目だ!それは三毛猫用!!」
上条が叫ぶと、三毛猫は全身の毛を逆立てて、威嚇の声で鳴きまくる。
「恭介って頭良いのね。」
聞きたい事を終えたクラスメイトは、鍋が来るまで近くの人達と喋っている。
制理は隣に座っている麻生に話しかけた。
「いい成績を取れば、教師の目が集まるし面倒だったからな。
テストの時は赤点にならない程度に応えた。」
隠す必要もないので麻生は制理にそう言う。
「ちなみにだけど、テストではどれくらい分かるの?」
「一応、全部分かるが。」
その答えに制理は少し
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