『水色のリボン』
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なす術もなく無力で情けない存在だと思い知った。
期待をすることなんて何ひとつなくなった。
助けてもらおうなんて受け身の気持ちもなくなった。
何もかもに牙を剥いた。
常に反抗心しかない。
反骨精神の塊のような人間。
目をつけられ売られる喧嘩を捌いてく。
新しいセーラー服は水色のパールがかったリボン。
結び方には拘りがあった。
たくって綺麗にするのが好きだった。
リボンを綺麗に結ぶ為の時間だけは穏やかだった自覚がある。
深い紅色のリボンから此の水色のリボンに変わった。
それだけが唯一嬉しかったこと。
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