暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-B真実への扉〜The last 3 steps〜
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て、すぐに冷静になった。
「ナデシコ。チーターとの戦い、大丈夫だった?」
「ふんす! 速さは厄介じゃったが、ビリビリは肩こりに効いたぞ」
肩ってどこだろう?とは思ったけどツッコまず、とりあえず「ソアラはどんな感じ?」ってナデシコの大きな前脚の下に居るあの子のことを聞く。ナデシコは「うむ。逃れようと足掻いておるな」ってニシシって歯を剥いて笑った。
「防御力はあっても、レオンほどの膂力はないのか。じゃあバインドを用意するから、私の合図で手をどけて」
「承知した」
念のためにカートリッジをさらにロードして、
捕獲輪
(
バインド
)
を準備・・・完了。そして、いざっていうところで、「ぇぐ・・・!?」と私は苦悶の声を出した。私の胸から生える半透明の腕と、手の平に浮かぶ薔薇色に輝くリンカーコアが目に入った。
「クラリ――むおぅ!?」
「な、ナデシコ・・・!?」
ナデシコの胸のところからは、ナデシコのサイズに合わせたのか巨大な半透明な腕が飛び出して、白く輝くリンカーコアを取り出していた。
「「あぐぅぅぅぅぅ!!」」
強烈な胸痛が襲ってきて、私とナデシコはその場で蹲った。私のリンカーコアの輝きが徐々に失われていくにつれ、私の体からも魔力が無くなっていく感覚を得る。
「ごめんなさい、クラリス、それに召喚獣ナデシコ。あなた達の魔力、頂戴します」
ソアラのそんな謝罪を耳にしてすぐ、私の意識は途切れた。
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