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フォース・オブ・イマジナリー
Turn:37 チカゲの苦悩
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「カムイさんはここ来たことあるんですか?」
「おう、アイチお兄さんや櫂達とな」
カムイの話にヤイバやシュンが関心を持った
「お前たちみたいにチーム組んで大会参加してた頃は、よくこうやってみんなで合宿みたいなことしたもんだ」
「これ、支部長の提案ですけど一緒に行きました?」
「ん?マモルさんもまあ、似たようなことしたことはあるけど、それ俺は行ってないやつっすね」
チカゲの問いかけに考え込みながら答えるカムイ
「そうですか………」

コテージのそばの休憩スペースのような場所で早速ファイトに興じるヤイバたち
「ブラスター・ブレードでパーフェクトライザーにアタック!」
ブラスター・ブレードの攻撃を受けたパーフェクトライザーが転倒する
「敵わないなぁ」
困ったように頬を掻くスグル
一方でヒトミもタクヤとのファイトに圧勝していた
「シュンは………お?」
カムイとファイトしていたシュンは困ったように肩を落とした
「惜しかったな、7ターン目のアタックはいい感じだったぞ」
「それでも届かなかった………俺もデッキを改良すべきか」
ヤイバやヒトミがデッキを改良して強くなっていく中シュンのデッキはあまり変化していない
「ま、合宿はまだ始まったばかりだからな、気長にやっていけばいいさ」
「そういえばお袋はどこ行ったんだ?」

チカゲはコテージのリビングでデッキを調整していた
「(私にだって出来ることはあるはず………だって、こうなったのは全部)」
一枚のカードを手にしながら険しい表情をするチカゲ
「どうしたんだお袋?そんな顔でカード見て」
「あっ、ヤイバ!?どうしたの」
「いや、カムイさんがみんなで晩飯の支度するから探して来いって」
「そう、ありがとうね、呼びに来てくれて」

カレーを作るためにみんなで手分けして作業に取り掛かる
「むぅ………」
「シュンさん大丈夫ですか」
ニンジンの皮むきに苦戦するシュン
隣で順調にこなすアリサに心配されるほどに
「あまり慣れていないからな、ヤイバだって似たような………」
「ん?なんか言ったか?」
慣れた手つきでジャガイモを切っていくヤイバにシュンは閉口する
「まあ、あたしが仕事で遅くなるときとか、ヤイバは家のお手伝い結構してくれてるからさ………はぁ〜」
「チカゲさん、なんだか元気ないですね」
「え?そんなことないよ、見ての通り元気元気」
煮込む前のお肉を軽く焼いていたチカゲとヒトミだがチカゲの様子が気になるようだ
「そこの二人、雑談するのもいいけどあんまりぼーっとしてると」
「え?………うわぁぁ!?」
鍋の支度をしていたカムイの指摘で手元のフライパンから黒い煙が上がってることに気づいた二人が声を上げる

お肉が一部焦げるハプニングがあったものの無事出来上が
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