暁 〜小説投稿サイト〜
フォース・オブ・イマジナリー
Turn:37 チカゲの苦悩
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
な」
ヒカルの頭を優しく撫でるヤイバ
その姿に背後でヒトミがむくれていた

その日の夜、ヤイバは自室でブラスター・ブレードのカードを眺めていた
「ヤイバ、晩ご飯の準備出来たわよ」
そんな中扉をノックしてチカゲが声をかける
ヤイバもカードを戻して部屋を出る

その頃ヒトミは自宅でアリサとファイトしていた
「アタック」
「あぁー、負けたぁ」
ヒトミの勝利でファイトが終わるとなぜかヒトミがくすくすと笑い始める
「どうしたのおねえちゃん?」
「ううん、こうして家でアリサとファイトするのも楽しいなぁって」
「え?今更?」
目を丸くしたアリサを無視してカードを片付け始めるヒトミ
ふと気になったのかアリサのヴァンガードサークルに置いてあったココを手に取った
「あ、それ私の」
「ヤイバ君もこうしてルカちゃんと気軽にファイト出来たらよかったのに、そうしたら………」
「お姉ちゃん?」

「ま、しばらく大きなイベントもないし、今はゆっくりさせてもらうさ」
夕食の席でチカゲと話しながら今後について話すヤイバ
「(何もできないのかしら………私は)」
チカゲは俯きながらこぶしを握る
「お袋?箸止まってるけど?」

翌日チカゲはドラエン支部のオフィスでいつも通り仕事をしていた
そんな中マモルが知らせを持ってきた
「聞いてくれ、年度末のGクエスト、今年は我々ドラゴンエンパイアが主導することとなった」
その言葉に支部の職員たちから歓声が上がる
「開催はまだ先だがイベントを盛り上げるために準備を進めていく、アイディアがあったら持ってきてくれ」
「Gクエスト………」

同じ頃カードキャピタルではシュンとヒトミ、ヤイバとアリサでファイトが行われていた
「やっぱりきついなぁ………」
アリサのデッキの自慢の防御をなかなか突破できず苦戦しているヤイバ
シュンの方も苦戦しているようでヒトミがペンタゴナル・メイガスのスキル発動の宣言をすると頭を抱えていた
「あ、クリティカルトリガー」
「げっ!?」
そちらに気を取られているとアリサがクリティカルトリガーを引き当てたことで窮地に陥ってしまう

オフィスで仕事していたチカゲにマモルが声をかけた
「宮導君、全然休み取ってないだろう?たまには家族とゆっくりするのもいいんじゃないかな?」
「家族とゆっくり………ねぇ」
「そうだ、こんなのはどうだろう?」

海の見えるコテージへとやってきたヤイバたち
みんなで荷物を運びこんでいる
「っかし懐かしいなぁ」
引率はチカゲのほかにカムイが来ていた
というのもチカゲは運転免許を持っていないので誰かに頼まなくてはいけなかったのだ
シュンとヒトミ、アリサやタクヤ達も一緒でなかなかの大人数だということもあり荷物運びは順調に進んだ

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ