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恐ろしい戦車
第一章
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                恐ろしい戦車
 IS戦車通称スターリン戦車のことは戦争が終わりに近付く中でアメリカ軍の中で話題になっていた。
「あのパンサーやタイガーを一撃で破壊するのか」
「一二二ミリ砲を搭載しているのか」
「ソ連軍はそんな戦車を持っているのか」
「信じられないな」 
 とてもというのだ。
「そんな恐ろしい戦車を持っているなぞ」
「だが本当らしい」
「T−34よりも強力らしい」
「ソ連軍はそんな戦車も持っているそうだ」
「では若し敵になれば」
「その時はかなりの脅威になるな」
「装甲もかなりだという」
 その一二二ミリの主砲だけでなくというのだ。
「そんな戦車だとシャーマンでは太刀打ち出来ないな」
「空から攻撃するべきか」
「戦争が終われば今度の敵はソ連になる」
「その戦車をどうするかも課題だ」
「T−34も問題だが」
「その戦車にどう対する」
「それも問題になるな」
 アメリカ軍の中で大戦後のことを考えて様々な議論がされていた、既にソ連を見据えていてそうしてその中でその戦車のことも話題になっていた。
 そして実際にだった。
 戦争が終わった直後のソ連軍の軍事パレードでのその巨大な戦車を見てアメリカ軍の者達は驚愕して話した。
「あんな戦車を多く持っているのか」
「あれでは確かにタイガーもパンサーも一撃だ」
「一二二ミリ砲は本当だったか」
「しかも装甲も厚そうだ」
「あの戦車をどうするかだ」
「どうすれば倒せる」
「ソ連軍の戦車は多いが」 
 それでもというのだ。
「あの戦車も脅威だ」
「果たしてどう戦うか」
「それが問題だ」
「あの戦車への対抗手段を講じないといけない」
「どうして倒すかだ」
「それが問題だ」
 彼等はここからその戦車への対策を必死に講じる様になった、その中で彼等は様々な対策を考えていったが。
 その中でだ、こうした意見が出た。
「戦車には戦車だ」
「あの戦車より強力な戦車を開発するか」
「そして実用化するか」
「そうして何かあればぶつけ」
「そして倒すか」
「そうすべきではないか」
 意見を出した者はこう言った。
「やはり」
「そうだな、ではだ」
「あの戦車を研究するぞ」
「そしてさらに強力な戦車を開発するぞ」
「そうしてぶつけるぞ」
「そして倒すぞ」 
 こうした意見が本格化した、そして以前よりソ連を警戒していた大統領であるハリー=トルーマンも言った。
「ソ連軍はあらゆる手段で倒すべきだ」
「では戦車もですね」
「対策を講じていきますね」
「当然だ」
 側近達に確かな声で答えた。
「無論他の兵器に対してもだが」
「戦車についても同じ」
「それならば」
「その戦車を開発してだ」
 そしてというのだ
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