第一章
[2]次話
ブラッシングはとてもいい
国崎文太は今のふわりに対して使う小型犬用のブラシを見て言った。
「もう古くなったしな」
「買い替えるの?」
「ああ、そうするか」
妻に対してそのブラシを手に持ったまま答えた。
「そろそろな」
「ブラシも大事よね」
「犬は毛があるからな」
それでというのだ。
「やっぱりな」
「ブラシは必要ね」
「それでブラッシングもな」
「だからよね」
「ああ、明日会社の帰りに買って来る」
「私が行くわよ」
妻の方から言ってきた。
「明日買いものに行くから」
「その時にか」
「買って来るわ」
「小型犬のを頼むな」
「わかっているわ、じゃあね」
「明日頼むな」
こう妻に言った、そしてだった。
次の日実際に妻は買いものに行った時に小型犬用のブラシを買った、そのうえで仕事から帰ってきた夫に言った。
「買ってきたわよ」
「じゃあ早速な」
「ふわりのブラッシングするのね」
「ブラッシングもしないとな」
妻に笑って話した。
「駄目だろ」
「ええ、それはね」
「だからな」
それでというのだ。
「早速な」
「ブラッシングしてあげるのね」
「今からするぞ、ふわり来い」
丁度晩ご飯を食べて満足して歩いているふわりに声をかけた。
「ブラッシングするぞ」
「ワンワン」
ふわりは父の言葉を受けてだった。
すぐに彼のところに来た、そしてその前で立ったまま止まると。
父はふわりへのブラッシングをはじめた、ふわりはその間ずっとじっとしていてそのままブラッシングを受けた。
妻は夫の傍にいてブラッシングを受けるふわりの顔を見て言った。
「気持ちよさそうよね」
「ブラッシングを受けてるとな」
「いつもそうよね」
「毛が整えられるからな」
「だからよね」
「それにな」
夫はブラッシングを続けながらさらに言った。
「家族と一緒にいられてスキンシップも受けるからな」
「尚更なのね」
「犬にとってはいいんだ」
「そういうことね」
「だから出来るだけな」
「してあげることね」
「種類によっては毎日するのね」
「トイプードルもな」
即ちふわりもというのだ。
「毛が多くて癖があるな」
「だからよね」
「毛玉にも気をつけて丁寧にな」
「やってあげるのね」
「嫌がる子も多いがふわりは好きだしな」
このことはいいというのだ。
「ちゃんとやるぞ」
「そうしてね」
「顔の周りは特に丁寧にしてな」
実際にそうしていた。
「それでやってやってな、毛玉があればほぐしたりして解いて」
「そうしてね」
「あと毛が長くなったら美容院に連れて行く」
犬用のそれにというのだ。
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