オリジナルストーリー
灼熱の国編
神話の中の者たち
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は、大きく頷いた。
「問題ねぇよ!!そのあとは100年クエストに行かせてくれんだろ?」
「この依頼が片付いたらな」
そう言って高すぎる書類の山を指差したカミューニさん。ナツさん以外の面々はその量に顔を強張らせていた。
「よし!!そうと決まればすぐにでも出発だ!!」
思い切り手を叩いてやる気の表れを見せるナツさん。彼はそう叫ぶと、出口へ向かって走り出してしまう。
「あ!!ちょっとナツ!!」
「おい!!どの依頼に行くかも決まってねぇだろ!!」
どの依頼に行くのか、そもそもどこに行くのかも決まっていないのに先走っていく彼の後を皆さんも一緒に追っていってしまう。
「相変わらずだな、妖精の尻尾は」
「な・・・なんかすみません・・・」
「お騒がせしてしまって・・・」
取り残された俺とウェンディの頭に手を置きながらイヤらしい笑みを浮かべているカミューニさん。対する俺とウェンディはいたたまれない気持ちになっており、顔を俯かせることしかできなかった。
第三者side
「じゃあ、今回の会議も以上で終わりかな」
「おい!!ちょっと待てよ!!」
他者の顔もわからないほどの黒い霧の中、まとめ役を務めていた男の声が場を締めようとした時、突如怒声が響き渡る。
「どうしたんだい?そんなに怒って」
「どうしたんじゃない!!あいつの処罰はどうなってるんだ!!」
そう言って彼が指を差したと思われる方向にいるのは黒髪の女性。まとめ役の男は、彼が何を言いたいのかをすぐに察知すると、小さくタメ息をついた。
「別にいいんじゃないかな?君の世界でもそれなりに問題は起きていると思うけど」
「ぐっ・・・」
そんなことを言われると彼は奥歯を噛み締めながら言葉を飲み込む。彼が静まったことに満足した男は周囲を見渡す。
それによりざわついていた周りの面々も妙な圧を感じ取ったのか、静まり返っていた。
「他に言いたいことある人は?ないなら、これで解散ね」
そう言った瞬間、全員から見える位置にいたその男はすぐに姿を消してしまう。
「・・・」
「おい!!待てよ!!」
彼がいなくなったのを見計らって標的にされていた女性もすぐにその場から姿を消す。彼女を呼び止めようとしたが、聞こえていないかのようにすぐにいなくなってしまい、苛立ちを隠せなくなっていた。
「大丈夫?」
「落ち着けよ、お前は」
集まりが解散したこともあり、他の者たちも徐々にその場から去っていく。その中でも、一人荒ぶっていた男の元に男女が一人ずつ近づいていく。
「お前らはどう思う?」
「どうって・・・」
「別に・・・どう
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