オリジナルストーリー
灼熱の国編
神話の中の者たち
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成してもまた別の依頼を引き起こしてしまうケースがあるんだよね・・・
「あれ?でもこの依頼って・・・」
なんて勇気があるのだろう、今にも崩れ落ちそうな書類の中から一枚の依頼書を引き抜くと言う人間業とは思えないものを見せてくれたルーシィさん。彼女が見ている依頼を見ると、そこには見たことがないような地名が記載されていた。
「この依頼は全部他国から魔導士ギルドへの依頼書だ。なんならこれ全部やると世界一周できるぜ」
「笑いながら言うことじゃないような・・・」
ニヤニヤとイヤらしい笑みを浮かべながら冗談とも取れないようなことを言うカミューニさん。他の依頼も試しに見てみると、聞き覚えがあるような有名な国から全く耳にしたことがないような国まで様々あった。
「なんでこんなのが評議院に来るんだよ」
「隣国とかならわかるが、それよりも遠い国もあるじゃねぇか」
ナツさんとグレイさんの言う通り。周辺の国から依頼が来ることは今までもあったみたいだけど、今回はそれを明らかに越えた範囲で依頼が来ている。なぜこんなことになっているのか説明を求めると、カミューニさんとメルディさんの後ろからジュラさんが歩いてきた。
「アルバレスにいたティオスと天海が多くの国を滅ぼしたのは覚えているかな?」
数人から視線を感じたのでとりあえず目を逸らす。いや、あれは俺であって俺ではないわけで責められる理由はないはず・・・
「ティオスと天海のせいで多くの国が滅んだ・・・といっても全滅したわけではない。奴らも自分たちに戦いを挑んでこない者たちは見逃していたようでな」
「生き残った中で国を再建しようとする奴らもいたが、魔導士や傭兵とかはほぼ全滅。それでも何とかしようとしてたんだが、最近妙なことが起こってるみたいでな」
「妙なことですか?」
コクリと頷き続きを話し始める二人。
「なんでも、今までに見たことがないモンスターたちが姿を現すことが増えたらしい」
「それだけでも魔法も戦う力もないメンツからすれば問題なのに、天変地異やらも起きるせいで作業が全然進まねぇらしい」
「だから数少ない魔導士が残っているフィオーレに依頼を出す国がたくさんあるのよ」
生き残った人たちでは解決できそうにないようなアクシデントが多発しているらしく、フィオーレへと依頼を出してくれた他国の人々。評議院としては、100年クエストよりもそちらの解決の方が重要と判断したらしく、今回のナツさんたちの依頼受注は却下されていたらしい。
「私たちにもそれをやってほしいってことか?」
「そうだな」
「だが、フィオーレ内からの依頼も無視はできねぇ。だから依頼に行くメンバーには制限が生まれっけど・・・」
チラッとナツさんの方を見るカミューニさん。それを聞いた彼
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