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とある地球外生命体が感情を知るまで
裏2 管理局
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ッド族は旧暦の最後の年に次元世界総力を持って絶滅させた』んだ。ブラッド族が『星喰らい』なんてあり得えない」

 資料には、最終的にブラッド族の故郷であるブラッド星ごと絶滅させた、という記載がある。これが、世間一般での通説なのだ。

「うーん、そうだよねぇ」

 考えすぎか、とそれに関することを考えるのを止めようとするエイミィ。しかし、またふと別のことを考え付いてしまった。

「……ねぇクロノ」

「どうした?」

「もし……もしだよ? もしブラッド族が生きていて、この事件を引き起こしてたとしたら……どうするべき、なんだろうね……?」

 その資料には、ただブラッド族を絶滅させたという記載のみがされているわけではない。何故そうなったのかの経緯、そしてブラッド族の恐ろしさ等も記載されている。

 一般教養としてはあまり触れられることはないが、管理局にいる者の殆どにブラッド族についての情報は知られている。

「決まっている」

 エイミィの恐怖が混じった問いに対して、クロノははっきりと言葉を紡いで答えるのだった。

「やるしかない。どれだけ強かろうが、どれだけ凶悪だろうが……倒してしまうしかないんだ。ブラッド族は、存在自体が悪、だからな」
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