最終章:無限の可能性
第287話「佳境」
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祈梨が転移と共にスフェラ姉妹の隣に現れる。
それを皮切りに、次々と様々な神が駆け付けた。
「この方達は……」
「イリスの勢力と戦っていた者達じゃ。どうやら、全体の状況も大きく変わったようじゃな。退けた悪神共も、どうやらここに集結したようじゃ」
「……なるほど」
その中にいた天廻が簡潔に説明する。
つまりは、悪神とそれ以外の神との戦いの中心地がここになったのだ。
「支えましょうかぁ?」
「……いえ、大丈夫です」
“回復の性質”を持つ神によって、スフェラ姉妹も回復する。
ここからは、足止めのための戦いではない。
「ここで決着を着けるぞ」
誰かがそう言うと同時に、スフェラ姉妹も決意を固める。
戦いは佳境へと入る。
それは優輝の方だけでなく、こちらも変わらない。
―――ここからは、決着を着けるための戦いだ。
「これが、最後の一体ですか?」
「……そうみたいですね」
一方、ミエラやサーラ達の戦いにも決着が着いた。
最後に残ったイリスの“天使”は、あそこから防戦に努めだした。
そのため、“天使”と“人形”達を倒し切るまでかなり時間を使っていた。
「先へ進みますか?」
「……待ってください」
先へ進もうとするサーラとユーリを、ミエラが止める。
同時に、彼女達の“意志”によって隔離されていた戦場が開放される。
「ッ!!」
直後、極光が飛び、それをミエラが理力の剣で切り裂いた。
「攻撃!?誰が……」
「イリスに洗脳された神……もしくは」
「戦場が変わりましたか……!」
ミエラの言葉と共に、全員が飛び退く。
極光が雨の如く襲い掛かり、それぞれが対処する。
ミエラとルフィナは理力の極光で相殺。
サーラは剣で逸らし、ユーリは魄翼と障壁で凌ぎきる。
「これ、は……!」
「中和、急いでください!」
「っ……!」
何かを感じ取ったミエラとルフィナが、サーラとユーリを庇うように立つ。
そして、“性質”をフル活用し、円錐状に障壁として展開する。
「っぁ……!?」
直後、余波とも取れる衝撃波がサーラとユーリを襲う。
それらは全て、四人に襲い掛かった“性質”の効果の余波だ。
ミエラとルフィナが“性質”で中和したからこそ、ただの衝撃波で済んでいた。
「っづ……!」
だが、庇った二人はボロボロだった。
物理的ダメージはもちろん、“領域”にもダメージが入っていた。
「だ、大丈夫ですか……?」
「……まだ戦えます。問題はありません」
ユーリの心配にミエラはそ
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